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想い出の曲 #3「薔薇娼婦麗奈」THE YELLOW MONKEY

"レイナ"と言う名に何となく縁がある、と
勝手に思い込んでいる節がある。

過去に知人や彼女、と言う存在で
その名前が実在していたわけではない。

どちらかと言えば偶像的存在であったり
直接関わることのない、

そんなどこか二次元的な位置にいる
思い入れの深い名前

それがレイナだった。

思えば最初のレイナとの関わりは
この曲だった。

THE YELLOW MONKEYのアルバム
(以下イエローモンキー)
「jaguar hard pain」に収録されている

「薔薇娼婦麗奈」と言う曲

このアルバムはコンセプトアルバムだが
本当に素晴らしい作品だ、

前作の「未公開のエクスペリエンスムービー」
ここに登場する女性"マリーさん"からの
流れを引き継ぐ感じで

戦死した"ジャガー"と言う1人の男の記憶を
辿っていく感覚のストーリーを
アルバムにした作品。

イエローモンキーについて語るのは
またの機会にしないととんでもなく長くなる(笑)

当時は"娼婦"なる存在を
そこまで意識していなかった。

夜の世界で妖しく蠢くイメージの
ちょっと大人な女性、と言うくらいの感覚。

この曲の持つ妖艶で耽美的な雰囲気は
それが体現されている。

娼婦と言う呼称はあまり馴染みがなかったが
どちらかの言えば外国のイメージだろうか?

日本的な表現であれば遊女、なのかも。

そう言った予備知識や妄想をくすぐる
アルバムの中でも指折りのお気に入り曲だ。

この"麗奈"に触発された、わけではないが

それから何10年も過ぎた頃、私は何故か
アイドルの世界にも足を踏み入れ


AKB48の藤江れいなさんを推していた。

藤江れいな


他にも姉妹グループのNMB48で

中野麗来

中野麗来(なかの れいな)さんも推しメン。

お二人共に握手会にも行ったことがあるし

中野さんは色んなジャンルの音楽が好きで
ボン・ジョヴィなどもよく聴いている、と

過去にブログの質問コーナーで
答えてもらったことがある。

藤江さんに至っては卒業コンサートを
観に行くほどファンだった。

何故か応援するメンバーの名前が
全て"レイナ"と言う名前なのは

もしかしたらイエローモンキーの"あの曲"が
心のどこかに引っ掛かっていたのかも知れない。

そして最終的に私が出会ったのは
リアル版「薔薇娼婦麗奈」…だった。

とあるお店で働く女性は私にこう自己紹介した

「よろしくお願いします、レイナです」と…

嘘やろ?ここでも「レイナ」かよ…
驚愕したのは言うまでもない。

時系列の関係で年代はあまり詳細に書けないが
私とて1人の男である

浮気や不倫は絶対に良しとしないが
サービス提供の店舗に行くことに
後ろめたさは全く感じていない。

正にあの曲の歌詞の如く
"金で愛を手に入れる"ことになるのだが

解釈を変えれば

金で愛を買うのではなく
金で時間を買って愛を共有させてもらう、と
思えば何ら抵抗はないと言うことだ。
(完全なる屁理屈w)

そこで出会った"レイナ"とは何とも表現し難い
不思議な縁に導かれたように思う。

まず彼女は私が来店するなり
持参したトートバッグを見ると

陰陽座…聴くの?」

そう尋ねてきた。

そのトートバッグは陰陽座と言うバンドの
ロゴが描かれていた。

私は数10年来の陰陽座の大ファンで
いわゆる式神、の1人である。

「知ってるの?」

まさかここで陰陽座の話題が出るとは… 

この瞬間から出会ったばかりのレイナと
すっかり打ち解けてしまった。

「私はあまり知らないんだけどね…友達が」

聴けば陰陽座のメンバーと同郷の友人(女性)が
ファンらしく

曲を聴かされるのみならず
ライブにも同行して時々行っていたのだとか。

もしかしたら私とどこかの会場で
すれ違っていた可能性だってあるわけだ。

これをきっかけにレイナとは
男女…ではなく異性の友人の1人として

SNS限定でやり取りをするようになり
投稿に対してコメントを貰うこともあったが
(これはお互いの意思を尊重してのこと)

数年後のある日、
突然彼女は何も告げずにお店を辞め
それ以来連絡も取れなくなってしまった。

理由はわからないし考えないようにした
それが彼女が下した決断だったのだ、と。

その後もレイナと言う名前への思いは
微かに記憶の片隅から消えることはなく

最終的にはWeb小説で同タイトルの作品を
連載するようになった。

これまで学園もののラブコメだとか
なんちゃってホラーなどが
メインの作風だった私にとって

こう言った若干、耽美的でアダルトな内容は
初めての挑戦となり反響が気になった。

連載当初の知名度はそれなりではあったが
完結した直後から

これまで見たこともない数のページを読まれ
最大で1日2,500ページ読まれると言う 
(このサイトでは閲覧ページ数が表記される)

自身にとって最大の人気作となった。

どこからどこまでが、とは明言出来ないが
ここには私の実体験を紛らせている。

上記作品は昨年完結したのだが
また新たな小説サイトで再投稿する予定なので

ネタバレを避けるため
原作のリンクは貼らないでおく。

そして何とその「レイナ」の続編も
現在、鋭意執筆中であることを
宣伝ぽく書き加えておく。


今もイエローモンキーのこの曲は
非常に好きで聴く機会が多いが

やはり聴く度に過去に出会った
様々なレイナたち

そこに纏わる思い出が
自然とフラッシュバックされる。

この先もまた何処かで
新たなレイナ的存在との出会いが 
私を待っているのだろうか?

#思い出の曲



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