今あんまり言わなくなったことーその1
健康生活の原理と言っても、栄養をどうとれとか、睡眠は何時間とれとか、ということではありません。体と体の使い方の問題だけであります。体の問題と言っても胃袋がそうなるとか、肺がどうなるとか心臓がどう脈を打つとか、というようなことではありません。そういうような医学的な面での体のことは、皆さんの方がよくご存知だと思うからです。
私がお話しするのは、今までの学問的な考え方だけでは考えきれない体の問題なのであります。私たちの胸に中に肺臓と心臓があるということは、どなたもご存知ですが、それらを動かしているある働きがあることには気がつかなでいる。例えば、恋愛すれば食事がおいしくなるし、好きな人に出会えば心臓が高鳴ってくるが、借金をしていると食事もまずいし、顔色も悪くなってくる。
このように恋愛とか借金とか言うものによって生じてくるある働きと、肺臓とか心臓とか言うものが関係がないとはいえない。ところが胸の中を解剖してみても、レントゲンでいくら探してみても、そういうものは出てこない。だから人間の生活の中には解剖してしまったら判らない、また胃袋とか心臓とかいうように分けてしまったら判らないものがある。電報一本で、途端に酒の酔いが醒めてしまうこともありますが、どういうわけで醒めるのか判らない。その判らないもののほうが、却って人間が健康に生きて行くということに大きな働きを持っているのです。
健康生活に原理
活元運動のすすめ
晴哉はつづくー。
ふと感じるものを中心に書いています。よろしくお願い致します。