外国の状況を知ること

お久しぶりです。
今日は誰のためにもならないことを書き連ねようと思います。


処理水の海洋放出

私自身、処理水の海洋放出については必要だと考えていますし、これについて非難したりするわけではありません。

処理水の海洋放出については、特に中国から非難を受けています。国家としてはこれは正しいのですが、国民レベルで考えるとどうでしょうか。
私としては、「中国国民の多くが海洋放出に反対している」が必ずしも正しいとは言えないと考えています。
インターネット上の書き込みなどを見る限りではそのように判断できるかもしれません。しかし実際のところ、Web2.0社会におけるインターネットでは各ユーザーに最適化された情報が配信される仕組みであることなどを踏まえると、全体像の把握は難しいと言わざるを得ません。

ワクチン接種に対する世論

これは、日本の首相官邸のワクチン接種を呼びかける動画のコメント欄です。

https://www.youtube.com/watch?v=8dmE5k8U4hM

実際のコメント欄を見てもらえば分かりますが、いくらスクロールしてもこのような状態になっています。
この画面を切り取ると、「国民の多くがワクチン接種に反対している」と捉えることもできます。
一方で、実際のワクチン接種の状況を見てみましょう。

https://info.vrs.digital.go.jp/dashboard

これはデジタル庁が公開している情報ですが、国民の3/4以上はワクチンを少なくとも2回は接種していることになり、先ほどのコメント欄と大きく乖離しています。
私はこの原因について、「個々に最適化されたコンテンツが配信されるWeb2.0の弊害」であると考えています。

https://www.youtube.com

YouTubeを開けばその人の傾向からおすすめの動画が出てきて、Twitterを開けばおすすめのツイートが流れてくる。
自由で平等なインターネットではありますが、それが聞き手に届くかは管理者次第です。現在の仕組みでは、同じような趣味・趣向を持った人にしか情報は届かないようになりつつあります。
結果として、ユーザーも全体像を把握しにくくなっているように感じます。

Web3.0への期待

こういった課題を一部解決するのが、Web3.0であるかもしれません。
Web3.0は分散型の双方向コミュニケーションがメインであり、所属するサーバー、アプリに依存せずユーザーがコミュニケーションを行うことができるとされています。
所属するサーバー、アプリによりそれぞれ趣味・趣向の似た人が集まることは容易に想像できますから、様々なサーバー、アプリの意見を調べればいわゆる「界隈」を超えて様々な方面から意見が聞けるようになることが期待されます。

まとめ

最初の中国の話に戻りますが、おそらくSNSで積極的に政治などに対して意見表明している人はほんの一部であり、実際に世論を構成する人全体とは意見が異なるといったことが考えられます。

現在のインターネットで国民の声を調べたりするのは、まだ少し早いかもしれません。


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