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味噌漬けが出来るまで

天高く馬肥える秋。

気持ちのいい青空が広がる中、イベントが各地で行われています。
家の中にいるよりは外に行きたい。
そのため、意外とこの時期はお腹がすくものです。

そんなときに、ぴったりの一品をご紹介します。
ずばり、豚ロースの味噌漬けです
これがあれば、ご飯が3杯は軽くいけますよ。

味噌漬けを選んだのは

豚肉の魅力の一つに甘い香りがあります。
日頃、お肉を取り扱っていると綺麗な脂やサシと出会います。

ところが、お客様には「脂はいらないよ。」とおっしゃる方も一定数いらっしゃるのです。

なんとかして脂のおいしさを伝えたい、そう思って白羽の矢を立てたのが味噌漬けなのです。

豚肉は常陸の輝き

どの豚肉を使うか。
始めに浮かんだのはこの課題でした。

茨城県は豚肉好きな方が多い地域です。
そのためか、銘柄豚が茨城県の中だけで20種類超ほど存在します。
ちなみに全国の銘柄豚はおよそ400種類。
茨城だけでこんなに銘柄豚の種類が多いのはちょっと驚きですよね。

その中で選んだのは常陸の輝きです。

『豚の味を決めるのは脂、脂を作るのはエサ』と言われるほど、豚肉のエサは重要です。「常陸の輝き」の生産過程では、肥育期に指定配合飼料「常陸の輝き専用飼料」を与えることで、脂がさっぱりとして、ほのかに甘く・良い香りになります。また、赤身に脂(サシ)が入り、旨みが強く、やわらかな口あたりになることも特長です。もちろん、日々の体調管理や豚舎の掃除など、豚にとってストレスの無い環境を整えることも重要です。

https://www.ibaraki-shokusai.net/season/hitachinokagayaki/
特集 
 常陸の輝き 

生産者の方がおっしゃるように、脂の質にこだわった豚が常陸の輝きなのです。
日頃、自分が取り扱っていても脂の入り具合が綺麗だなと感じていました。
ここに味噌の力が加われば、よりジューシーに、そして旨味を引き立たせることができる。
脂の花火が口の中で爆発して、ごはんが止まらなくなります。


常陸の輝き ロース サシの散らばりが綺麗

味噌を探して

さて次は味噌をどうするか。
味噌は全国に様々な種類があり選ぶだけでも大変です。

そこで一つのルールを決めました。
それは、茨城県産であること。

茨城の味噌を使って美味しいものを作りたいのです。

そこで味噌探しが始まりました。
北は日立、南は取手、西は古河までひたすら車を走らせました。
なかなか醸造所に辿り着くことができず、道行く人に教えてもらったりもしました。
気分はまるでドラゴンクエストをやっているよう。
勇者が探しているのは伝説の武器で、自分が探しているのはおいしい味噌ですが・・・

それでも、直接作り手の方々とお話をさせていただくことできました。
特に、味噌の特徴や取扱いの方法などを知ることができたことは良かったです。

そしてついに、これだ!と思える味噌と出会いました。
しょっぱさがいい塩梅で尖ってなく、まろやかな口溶け。
この味噌ならば、お肉をよりよくしてくれる。

ここまでで、ついに商品化の目途がたちました。

食欲の秋

茨城県産の原料で、ご飯が何杯でも食べられる。
そんな味噌漬けができました。

味噌漬け第一号

多くの方に召し上がっていただけるように、今後も改良を重ねていきます。

今後ともよろしくお願いします。




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