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水戸の"失われた町名"を探せ‼︎〜『北三ノ丸』#2

水戸の旧町名標示柱『北三ノ丸』

旧町名 北三ノ丸

背後の奇抜な建物に目を奪われて「旧町名標示柱」を見落としてしまいそう…

背後の建物は
 イスラム教のモスク⁇
 ムーミンの家⁇
なんだか不思議な建物…

この建物は
 水戸市水道低区配水塔
昭和7(1932)年、水戸の土地の低い地域に水道水を供給するために作られ、後藤鶴松という人が設計しました。

昭和7年にこんなポップな建物を設計した人がいたんだ…

水戸市水道低区配水塔

「旧町名標示柱」の正面は「旧茨城県庁」

旧茨城県庁


「水戸市水道低区配水塔」の隣は「水戸東武館」

水戸東武館

「水戸東武館」は、弘道館の剣術指南役”小澤寅吉”が創設した道場で、北辰一刀流を伝えていたそうです。

まわりには個性の強い建物が存在感を放っているけど…

『旧町名標示柱 北三ノ丸』のことも忘れないでね!

「北三ノ丸」は、水戸城三ノ丸の北端に位置し、水戸藩の重臣の屋敷があった場所です。

【旧町名標示柱】
水戸市内では、昭和37年に国によって施行された「住居表示法」によって、江戸時代から続くものを含め164の町名が失われました。しかし、旧町名が忘れ去られてしまうのは惜しいということで白御影石で作った「旧町名標示柱」を設置して、旧町名を半永久的に残すことにしました。この「旧町名標示柱」は、市内に107カ所設置されています。

※番号(#00)は「水戸の城下町MAP幕末版」掲載の旧町名標示柱一覧表の番号

【参考文献】
「今昔 水戸の地名」
  堀口友一 暁印書館
「改訂 水戸の町名 地理と歴史」
  水戸市長 佐川一信 水戸市役所

「旧町名標示柱」の説明は、水戸市ホームページ「水戸の旧町名」を参考にさせていただきました。

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