ロボコン全国大会に行ってみよう!【ネタバレなしのレポ】
2023年11月26日、高専ロボコンの全国大会を観覧しに、両国国技館まで行ってきました。
感動しすぎて燃え尽きていますが、
高専ロボコンに興味のある方が(まだない方も)気楽に観戦できるよう、レポを書いてみます。
ちなみに高専ロボコンの基礎知識は以前書いたこちらをごらんください↓
どこが優勝したか、など大会のネタバレはしません。
12月17日午後1時50分からNHKで放映するのでそれを観てくださいませ!
また、人やロボなどの写真に一部モザイクをかけてますのでご了承ください。
↓ちなみにこちらで大会の模様を全て配信しているので興味ある方はぜひ!(七時間ほど。ロボコンOBの方による解説つきバージョンもあります)
◼️全国大会観覧応募方法
高専ロボコンはなんと無料で観覧できます!
(こんな素晴らしいものを無料なんて申し訳ないのでお金払いたい…
そのお金でロボコニストたちに美味しいもの食べてほしい…)
こちらのサイトから申し込みます。
(以前は往復ハガキだったので楽になったなぁ)
ただ、応募締め切りが早めなのでご注意!
今年で言えば地区大会のテレビ放送が11/13なのに、11/1にもう締め切っているのです。
テレビで観て感動し、「全国大会観てみたい!」となってもその年はもう観に行けないといういけずな作りになっております…。
10月に地方大会があり、ネットでライブ中継しているので、それを観つつ10月中に申し込みしてください。
ロボコン申し込みは10月中に!!
すると11/10に当落結果のメールがきます。どきどきです。案外落選することもあります…。
けれど落選した場合も落胆せず。
あまり大きな声では言えませんが、道はあります。
Twitter…じゃなかったXのロボコン界隈をのぞくと、
「券が余っているのでよかったら〜」という優しい声が飛び交ってます。
もちろん無料です。(売買は禁止!)
今年は沖縄高専さんが、「自校の応援席が空いてしまうので一緒に応援してくれる方いましたら〜」という呼びかけをされてました。
(沖縄高専は推しの一つなので私も参加してみたかった…)
で、当落発表から数日後、当選者には「一般入場整理券」というハガキが送られてきます。1枚で2名入場可能です。
(気になる人をロボコン大会観戦デートに誘ってみてもいいかも!)
当日はこれを絶対忘れずに両国国技館へ向かうべし!!
◼️いざ、国技館へ!
両国駅を出ると、右側に国技館の緑の屋根が見えます。徒歩2分。
迷う心配のない場所でありがたい。
10時に両国に着いたら小雨が降っていて、駅に併設されたコンビニで傘を購入。時間ロス。(折り畳み傘持ってくればよかった…)
11時半開場なので、一時間半前から並んでいい席をとろうと思っていたのに、もうこの行列! 以前より早い…!
国技館の奥まで続き、折り返すところでした。300人くらい?
もっと並んでいたかも?
え、みなさん本気すぎない!?
あとでハガキを読んで気づいたのですが、
「10時から座席指定券を渡す」旨が書かれていました。
開場時間まで延々と並んでいた数年前と方式が変わっていた!
ちゃんと読もう、自分…。後悔。
なのでいい席を確保したい方は9時半には行った方がいいかも。
列はするすると動き、10時半には座席指定券をもらえました。
ハガキと交換するだけで、身分証明などは必要なし。
「開場時間にまた来てください」と国技館から追い出されます。
さて、開場までの一時間、どうしよう。
国技館の入り口・切符売り場の周辺では全国から集まった高専さんののぼりが立ち並び賑やかです。
高専の校長やOB、指導者や保護者など、関係者さんたちが挨拶し合っていて羨ましい。
まったく一般人な私はひとりうろうろのぼりを見て30分ほど楽しみました。
高専関係者は先に国技館に入って行き、ひまになったので駅の方に散歩。
すると、駅に隣接してこんな素敵な施設が!「江戸のれん」というらしい。
私は興奮して食事どころではなかったので、両国国技館の地下で作っている「やきとり」を購入。
(でもこのタイミングで食べておくべきでした。会場内は食事禁止なので、夜7時近くまで食べられなかったー)
それからお相撲さんの絵が描かれた「どすこいくるみ」も子供らのお土産に購入。
(帰宅後、「力士がどすこいと踏みつけて割ってるのかも!?」「大きな手で殻からちまちま実を取り出してくれたのかも!?」とだんなと盛り上がる)
おすもうさんにちなんだ雑貨や江戸切子ガラスなども売っていて、時間をつぶせるありがたい場所でした。
ちょうど「相撲甚句披露会」が土俵のそばで催されていました。
朗々とした歌声を気持ちよく聴いていたのですが、
「はぁ、どすこい! どすこい!」と印象的な合いの手が頭に残ってしまった。ロボコンとどすこいの組み合わせ、奇妙なり。
◼️いよいよ開場入り!
入り口で座席指定券をチラ見せし、パンフレットをもらいます。
各高専の情報や、歴代の大会結果のまとめなど、情報の宝庫であるありがたいパンフレット。
昨日決定されたトーナメント表、カラー写真による出場ロボット一覧もありがたい。
受付が終わり入場。両側に協賛会社によるブースが続く。
下の写真は大会終了後に撮ったので空いているけど、実際はバーゲンセールのような混み具合でした。
なぜそこまで混むかというと、各企業が会社案内と一緒にノベルティグッズを配布しているのです。
下の写真が私の戦利品。あっという間になくなるので、いくつか手に入れられなかったものも。
(田中貴金属の貴金属元素キャラのグッズは大人気だったようで、ゲットできず。係の人いわく「10分せずに消えました。僕は押し出されちゃって、本気でよろけました」)
なのでグッズが欲しい方は11時半の開場きっかりに鋼の心でスタンバイしておいた方がいいです。
さて、協賛企業ブースを抜けると突き当たりに、魔改造の夜をプッシュするNHKエリアがありました!
それから自分の席を探すべく、エスカレーターで2階へ。
二階席からの景色。
相撲の土俵上空にある吊り屋根は、より上空へあげられている。土俵は地下に収納されているらしい。
二階席は遠いけど見晴らしはいい。
がっつり見たい方は双眼鏡持参をおすすめ。
一階の枡席は段差があまりないので、前の方の動きが目につきやすい。
(「一番前方にある来賓席の方々が、試合中に立ち上がって名刺交換していてよく見えない」と怒りのつぶやきを見かけました…嘆かわしい!)
それから枡席は硬くてフラットな床なので腰痛持ちにはご注意。お尻に敷くもの必須。
でも、臨場感はある!!
以前入場口付近の枡席に座れた年があり、待機中の選手が見られて最高でした。せっかく来たのだから、大会映像には映らないところを、自分の目で、じっくり見たいものです。
あと、枡席の方がカメラに映り込みやすいです。
過去映像ダイジェストの背景に、興奮している自分が映っていて少し照れくさい。でもいい記念。
色とりどりな各高専の応援席。結束して応援って楽しそう。
いいなぁ、うちの息子もロボコニストにならないかなぁ…。
席を確認し、また歩き回る。
今年は過去のポスターの展示あり。
そしてそして楽しみだった今年の特別展示がこちら↓
2015年に大活躍したわなげロボ2体がすぐそばで実演してくれる!!
手前の帽子を被っているのが群馬高専さんの「上州カウボーイ」
奥の青い子が小山高専の「輪Navi君」
8年経っても元気に動いていて感動。
後輩の方々が代々大切にメンテをしてきたから現役でいられるのだそうです。
カウボーイはこの年の大会のヒーローだったので、会えて特に興奮。
(手作り写真集も作られていて、愛され感ハンパなかった。
販売してくれたら絶対買いたい…群馬高専さん、お願いします!)
強いロボが一気に大量の輪投げを放出する中、カウボーイはゆったりと一つの輪を左手から右手に持ちかえ、指先でぐるんぐるん回す。
それに合わせて体をのけぞらしていく仕草が人間くさい。
輪はどんどん早く回転しだし、見ている人をわくわくさせる。
そして突然ひょいっと投げると、結構いい確率で成功するんです!
表情があるロボではないのだけど、人型で人間じみた動作や、目深にかぶった帽子のせいか感情移入してしまう。
成功した時は勝ち誇っているように見え、負けた時はバツが悪そうに見えてくる。
当時アナウンサーも、このロボを完全に擬人化して応援していたなぁ。
と、興奮して語ってしまった。
とにかく、過去ロボに間近で会えるという今年の企画、最高でした!!
ぜひ来年以降も続けてほしい。
奈良高専のじゃんぺんと鈴鹿のエンペラーに会いたい!!
(過去ロボには高専の文化祭に行くと会えることもあるみたい。来年はそちらも挑戦してみたい)
■ロボコン全国大会、いよいよ開演!
開演時間の少し前、アナウンサーの浅井理さんと宮崎慶太さんが前に出てきて、拍手と掛け声の練習をしました。
「「スタート5秒前」の合図に「3、2、1、スタート!」と掛け声お願いします!」
「4がないから合わせにくいけど、よろしくお願いします!」
とざっくばらんな感じが楽しい。
浅井さんが司会、宮崎さんが実況でしたがお二人とも真剣に楽しんでアナウンスしてらして、ロボコニストへの愛やリスペクトもあり、素晴らしかったです。
(たまに負けたチームにずけずけ質問する方がいてせっかくの大会にケチがつく時があるんです……。
負けて泣いてる人に「負けましたが、どんな学びを得ましたか?」って笑顔で聞かないでくれよ泣)
さあ、前節が終わり、いよいよ始まります!
まずはゲスト出演者のご紹介。
カズレーザーさんと朝日奈央さんが来てくれました。
カズレーザーさんは去年に引き続きのゲストです。
軽妙でありつつ人情味があり、ロボと勝負のつぼを押さえたしゃべりが最高だったので、今年も来てくれて嬉しい!!
来年も絶対お願いしたい!!!
朝日奈央さんは初めてでしたが、おだやかに興味をもって見守ってくれました。
二人の服がちょうど赤と白で、カズレーザーさんが「一緒に紅白の司会もしましょう」みたいなことを言って場を温めてました。
さあ、ついに、高専生の入場! 北から順に登場です。
北海道から沖縄まで、よくぞ遠くから来てくださった。
正面マイクの前で各チームが、一言コメントとポーズをしてくれるのが可愛い。
(「白虎」がモチーフの福島高専は「白虎の如く駆け回るぞ! おー!」のあと虎のお手手ポーズをするなど)
一堂に会したところで、協賛企業の紹介、主催者挨拶、NHK側の挨拶、岸田総理によるビデオレターと、真面目なお言葉を聞くタイムに入ります。
(岸田総理のビデオレターがモニターに映されているのを「デスゲームの始まりっぽい」とつぶやかれてちょっと笑った)
それから選手宣誓。
例年特に記憶になかったのですが、苫小牧高専2年の菊池章登さんによる今年の選手宣誓は素晴らしかったです。
落ち着いて心のこもった言葉がこちらにすとんと届きました。
「私たちの技術と創造性と試行錯誤の結晶であるロボットで、見ている皆様の心をもぎもぎと掴む最高のパフォーマンスを行い、子供達に好奇心と想像力の種を蒔くことを誓います」
「もぎもぎ」は今年の競技課題名が「もぎもぎフルーツ Goラウンド」なので、ちょっとした遊び心です。
「技術と創造性と試行錯誤の結晶であるロボット」という言葉だけでうるっときちゃうし、次世代への希望もあって、本当に素敵でした。
カズレーザーさんも
「今まで見てきた選手宣誓の中で一番よかったっすね。何らかの賞をあげたいですね」と絶賛。
ほんと、賞あげてください!
選手は競技の準備のため、退場。
続いて審査員の紹介。大学教授、NHKのお偉いさんの他に、ヘボコンの主催者さん、無駄づくりの藤原麻里菜さんも審査員です。
競技審判員の紹介。高専ロボコンOBの方々なので、数年前に活躍していた方がいらっしゃることも。
それから、VTRによる今年の競技説明。
簡単にいうと、障害物を越えながら吊るされたフルーツをゲットし、ホームまで持ち帰るという競技になっています。
地区大会よりもさらに難易度が上がっていて、びっくり。
障害物である角材が3本から5本に、ロープの高さが不揃いにされてしまいました。ひえ〜。
ヘボコン主催者さんが「ロボコン事務局、鬼だな」と言ってました。
ルールのポイントや戦略の話、くじ引きによるトーナメント表の発表(地方大会の時点で最多点を取った和歌山高専さんが偶然シード校になっていて、ラスボス感を漂わせていた)を経て、ついに試合が開始します。
◼️試合がどんどん進んでいくよ
ロボのセッティングに1分、試合時間が2分30秒、ロボット退場と試合会場を整えるのに数分。
このサイクルでどんどん試合が進行します。
トーナメント戦なので一度でも負けたら終了。
ただ勝ち進むのみ!
(二回戦終了後、負けたけど強かった高専が一校だけ復活できるワイルドカードという仕組みはあり。でも一校じゃ足りない…
カズレーザーさんも「思い切って全校復活させましょう!」って言ってた!)
ロボセッティングタイムには各校が自作したチーム紹介VTRが流されます。
それが個性あふれてめちゃくちゃ面白い!
こちらから30秒VTRがじゃんじゃん見られます↓
エヴァ風の北九州高専さん、メカニックでスタイリッシュな東京高専さんや広島商船高専さんなど、みなさん完成度高い!
個人的な好みでは佐世保高専さん。
にょっきゲームをする空気感とシュールさが大好き。
全国で唯一「風」を使って高所にあるフルーツを落とす機構も最高でした。ゆらゆら揺れるフルーツを会場一丸となって見守りました!
以前から「風」が佐世保の得意分野で「風の佐世保」と呼ばれてるのかっこよすぎる!
苫小牧高専さんは自虐ネタ。
取材されている風VTR。
「すみません、ロボットはどこでしょうか?」
と尋ねられ、静まりかえる部室。
金髪の高専生さんがイスを叩いて(トン、と軽い音)
「イマ、ツクッテンダヨー!」(何故かカタコト)
「11月某日そこにロボットの姿はなかった、」のテロップで終了
VTR終了後、司会者に「衝撃映像ですね…」と言われてました。
(ちゃんとロボは出来ていて、しっかり活躍してましたよー!キャサリーン!)
そんな楽しいVTRが一回戦では流されるため、休む間もなく観るものがあります。
試合後は試合内容をメモしたり、感想をつぶやいたり読んだりしたいし、選手の表情も見たいし、解説も聞きたいし……忙しい〜〜!!(嬉しい悲鳴)
こちらはもっとも可愛らしかった試合の写真。
小山の「ワンダフルケーキ君」対 沖縄の「獅子舞プロジェクト」
ケーキ君は「自らのケーキを飾るため収穫をがんばる」というストーリー性のあるロボ。
口が開いてローブをぱくりと飲み込んですりぬけるのも面白い。
隣の席の小学4年生くらいの聡明そうな女の子が、ケーキ君が出るたび「私の好きな子だ〜!」と必死に応援していました。きゅん。
小山高専のロボは毎年かわいく装飾されている愛されロボです。
(目のキラキラが毎年どのロボも凄い…と呟いたら「目の装飾が伝統というか、付けないと出させてもらえないとか」と教えてもらい納得)
選手が真っ白な服に赤い爪で、ケーキを表現していたのも好きでした。
沖縄高専さんは四年前から獅子舞モチーフ。
過去ロボがお助けアイテムに生まれ変わって出てきた時は、ドラマの伏線回収!のような嬉しさに会場がどよめきました。
首のなめらかな動きが素晴らしく、中で操っている人がいるかのよう。バクバクと口が開くのも愛らしい。
そして足元の緑の鳥にご注目。地区大会の時はいなかったこの子は、都城高専さんのロボのカカポです!
沖縄と都城はとても仲良しで、全国に行けた方が行けなかったロボを連れていくのがここ数年の習わしになっているようです。
(去年は都城のカバさんに小さな獅子舞がくっついてた)
落としたフルーツを回収できるカカポの能力も健在で、カカポによってパワーアップしたししまいに胸が熱くなりました。
さて、そうして試合を延々と繰り返して2回戦まで全20試合が終了。
20分の休憩タイム。開演から4時間ほど経過。なかなかハードです。
休憩後は敗者復活のワイルドカードの発表。
これでベスト8が出揃います。
準々決勝、準決勝と様々なドラマを生み出しながら、どんどん進んでいきます。
そして緊迫した決勝戦の前に、エキシビションを挟みます。
今年は力を発揮しきれず負けてしまった何体かのロボが、披露しきれなかった実力をみせてくれました。(ネタバレになるので詳しく書けない…)
特に、最後に披露したロボの凄さに会場は沸きに沸いたのですが、もう負けが確定しているわけで、切ないものがありました。
最初は冷静にロボの説明をしていた選手が、実演終了後、大きな地団駄をひとつ。それから何かに耐えるように膝に手を置き、顔を上げられなくなってしまい、それをメンバーが分かち合うように支えていました。
思い返すだけで泣きたくなる…。
過去のエキシビションでは、全国大会に出られなかったけど面白い機構のロボが特別出演してくれることが多く、そちらの方が明るく楽しめてよかったかも。(でも今回のように実力を披露できる機会があって救われることもあるのかも?)
大島商船高専の金魚ちょうちんをモチーフにした「パックンギョ」が人気も高く、機構も面白く、エキシビションに絶対来ると思ってたので残念。
そしていよいよ決勝戦! 光の演出がかっこよかったです。
両チームの応援席からのエールと応援合戦があります。
とあるチームのエールで「これで本当に最後の2分30秒です」にぐっときました。
今まで何百回と繰り返した練習。その先にある全国大会。
そしてトーナメントの頂点を決めるべく、ひとチームずつ脱落していく本番の試合。
これが本当にその最後の一回。
どちらも悔いなく全力が出せますようにと祈りつつ、試合を見守りました。
そして、素晴らしかったです。
両チームともフェアで、お見事としか言いようがないかっこよさでした。
優勝チーム決定の瞬間、ぱぁんと金と銀のテープが宙を舞います。ライトに反射してまばゆく綺麗です。
感激していて、その瞬間の写真は撮れておりません。あちゃー。
◼️表彰式まで見届けられますように
優勝が決定したところで終わらないのが高専ロボコン大会。
優勝よりも名誉あるロボコン大賞をはじめ、各賞の表彰式があります。
審査員や企業の方々により決定されるまで、ここで20分ほど待ち時間。
遠くの高専さんは飛行機の時間があるので、選手を残して先に去ることも。無念ですよね…しかもテスト期間の高専さんも多いのだとか。
表彰でたくさんの喜ぶ顔が見られるので、できれば最後まで見届けたいものです。
各賞の予想を考えたり、今日一日の勝負を思いかえしたり、あっという間に時間が過ぎて行きます。
そして授賞式。全高専が入場し、結果を聞きます。
ロボコンは優勝だけが唯一の価値観ではないところが魅力的です。
「勝ったロボットには力がある、負けたロボットには、夢がある。」
高専ロボコンの父、森政弘先生のお言葉です。高専ロボコンの精神になっています。
「技術賞」「アイディア賞」「デザイン賞」の実力派の三賞。
アイディアは優れていたけど真価は発揮できなかった「アイディア倒れ賞」(言葉は悪いけど、会場の注目と応援を一心に受けたロボに贈られる素敵な賞)
そして「夢と浪漫をもってロボットを制作し、唯一無二のアイディアを実現、見るものに深い感動を与えたチームに与えられる最高の栄誉」であるロボコン大賞。
なるほど、たしかに! と納得の受賞ばかりでした。
学校名を呼ばれ、ぱっと顔が明るくなる瞬間をいくつも見られて幸せでした。
でも実力を発揮できなかった高専さんらが、受賞できず暗い顔のまま終わる様子も同時に目の当たりにして苦しかったです。仕方ないのだけれども。
突然気が抜け、ふらふらと帰途につきました。
ほぼ飲まず食わずだったことに新幹線で座ってから気がつき、恐ろしい勢いでがっついて食べ、グロッキーになりました。でも幸せでした。
来年はしっかり昼ごはんを食べてから挑もうと思います。
水分補給も気を付ける!
スポーツ観戦と違い、毎年競技が変わる高専ロボコン。
ただこの一日のために青春を注いで作られたロボは、役目を終えました。
それでも私はずっと覚えていたい。
ロボコニストの方々、高専ロボコンに関わる方々、素晴らしい大会を本当にありがとうございます。
そして少しでも興味のある方、ぜひ! 全国大会に足を運んでみてください。
きっと忘れられない一日になります。
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