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四つの乳房をもつ妊婦の憂鬱【副乳発見】

第一子の時のおっぱいトラブルについて、語りだしたら私は超ウザい。もう、一周回って謎の病気自慢みたいになってしまう。
だってめっちゃ苦労したし、かなりのレアケースみたいだし、とかなんとか結局器が小さい人間だからですが。
なのでウザかったら無視してください。
特に出なくて悩んでた方には反感を買うかも。

助産師さんに「三つ子を育ててもまだ余る」と言われるほど、私のおっぱいは常に生産過剰だった。
出ないよりいいじゃないとよく言われたけど、蛇口が壊れた水道(しかも出るのは乳!夏だったのであちこちに撒き散らされ染み込んだ乳はすぐに腐臭がした)で暮らすより、清潔なミルクをその都度作る方がどれだけよいか。

ミルクはお金かかるとも言われたけど、こっちもかなりかかってる。おっぱいマッサージや桶谷さん(おっぱいトラブル解決の神)にかけたお金は20万近い。
だけどおっぱいを販売可能だったら、かなーり稼げただろうに残念!

野菜の味噌汁以外食べるな水もあまり飲むな甘いものなんて論外、悪いものを食べて悪い乳を飲ませて赤ちゃんが可哀想、と責められノイローゼの日々。
更に人生で味わったことのない飢餓感。
どちらかといえば少食だったのに、二人分食べてもまだまだ収まらない飢餓感。
そして甘いものへの果てなき欲望!!!

息子は勢いの強すぎる乳でいつも溺れかけ、飲み過ぎてしまうのか、飲み終えるとうーうー唸ったのち大量の吐き戻しをした。
それが気の毒で気の毒で仕方なかったけれど、1か月健診や3か月健診で相談しても、健康で体重増加も素晴らしいから問題なし、で取り合ってもらえなかった。

結局半年経つころには差し乳になり、食べ物も自由に食べられるようになった。(半ばヤケでそうしたが)
が、ちょっと気を抜くと訪れる石のようなガチガチおっぱいの痛み。(4パターンの向きの飲ませ方を出来るだけ同量ずつ飲ませねばしこりができ、そこから悲劇が始まる)

そして恐怖の断乳。
桶谷さんの断乳プログラムに沿って計画的に進めたが、その痛みは想像以上だった。
脈打つたびにずっきんずっきんくる痛みは、骨折や陣痛を超えていた。
一睡も出来ずに断乳2日目を終え、朝イチで桶谷さんにかかる。
そこで岩からマシュマロに変えてもらったあと、ボウルを渡される。そこに自分で乳を絞りきりなさい、と。
やり始めるが一向に止まらない。壁に向かって猫背になって自分で乳を出す姿は結構面白い。
あとから何人もやってきてみんな並んでやっている。
しかし一時間後に来た人が終わっても私は終わらず、結局3時間かかってへとへとになった。
その後も何度か通って完全に出なくするのだが、そのプログラムが終わってもまだ私の乳は出てしまった。
桶谷さん曰く「年に一人くらいこういう人がいるのよね」というレアケースらしい。
そこで紹介された病院に行き、検査をし、乳の止まる薬をもらった。
が、結局それでもじんわり乳は生きていて、どうすべかと思ってるうちに第二子を授かった。

と、ここまで馬鹿みたいに長いくせに、まだ題名にも行き着かずごめんなさい。

で、今回の我がおっぱいの話。
まだ出産前でありながらまた乳を作り始めてしまいました。生産過剰。馬鹿なおっぱいです。

でも前回の苦労は経験済みだし、二人目のがスムーズにいくとも言うし、となんとか楽観的に考えようとしてたんだけど、ここにきて副乳に乳首発見!

副乳というのは文字通り、普通のお乳以外のお乳で、人類は退化してなくなったはずのものだけど数パーセントの人は実は持ってるそうな。
で、出産後、普通のおっぱいとともに脇の下らへんが張ったりすることで、副乳かしらと気づくものらしい。
私も前回の時に脇の張りで副乳だろうと言われてはいた。

が、今回はそこに乳首が発生していた!
ここ何ヶ月かずっと、デキモノかホクロだと思い、潰れないなぁといじくっていたが、ついに気づいてしまった。
あ、両側同じ位置にある!
そしてこの色味やへこみ具合、まさしく乳首じゃん!と。

まれーに副乳が張るだけでなく、そこから乳が出る人がいるのだと、何人かの助産師さんから伝説のように聞いていた。

ひょっとして私はそれになるのだろうか…

もうここまできたら伝説になりたいような気もする。

おっぱいパッドの消費量は二倍になるのだろうか…。
そしておっぱいのことを考えて書いているだけで、もうおばかな右胸はおっぱいを生産しパジャマを濡らしてしまった。

嗚呼、産まれてからのおっぱいトラブルが憂鬱でたまらない。もう笑い話にするしかないか。

#妊娠 #正産期 #日記 #授乳



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