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令和も初の初日の出

今年は 旧友を誘って、初日の出を見に行った。初日の出も再開も久しぶり。

朝の5時前は真っ暗。電車の発車に遅れないよう、友と近くの交差点で待ち合わせ。空気の冷たさを忘れて向かった、道に人は少ない、うまく撮れない写真。

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電車に乗ると意外に人がいた。喋り合う女子3人 若いカップル 座席で眠る男 キャリーケースを持つ旅路の男子たち。夕方20時かと錯覚する。友と話しながら、目的地へまっすぐ向かう電車の中でも迷子になる。友に「今ここはどこに着いたんだろ?石切?」と言って聞いてみたら、後ろの見知らぬ女が何故かこちらを じっと 見た。ちょっとわだかまる、それもじきに目的の駅に到着する。

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6時になるにはあと5分くらい。切符売場はガヤガヤとまあまあの長い列。ケーブルに乗って向かうのは宝山寺。

駅についてもまだ真夜中のようだった。しんとした町に声が響いていた。街灯がぽつりぽつりと光ってる道を 人々は同じ方向に進んでいく。

濃紺に染まる町の 路地の合間から陽の光が覗いた。雲間のオレンジの光は私たちを誘ってる。

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ふと思った、私たちは真夜中の町を通って、夕方になり、真昼になってく日を探しているのではないだろうか。これは多分私の中だけのはなし。

お寺には屋台が並んでいて、人が行き交う。

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6時半頃でも割と人が集まっている。賑やかさの前触れ。屋台の匂いにつられても、そっちのけで更に先へ登っていく。「やっぱり初日の出が目当てやから屋台はその後やろな」と友が言って、私は同調して相槌をうった。

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線香の煙が漂って 煙たい階段をまだ更に登っていく。

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お地蔵様が階段の道の両脇に何体も並んでて、それぞれに前掛けがつけられたり、数珠を手に持たされたり首飾りみたいにつけられたりしていた。なんか凄い。

進んでいくとだんだん道が開て行った。

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見晴らしの良い場所へやってきた。梅屋敷駅近くの歩道に立って、町を眺めた。広くて遠い、澄んだ冬の空気。友と立ち話をして待った、日の出まであとどれくらいだろう、石を組んで作られた道のデコボコしてふらつくこと、チョコパイとかグミを食べたり写真を撮って遊んだりもした。

駅のホームから待ってる人がいて、もっと見晴らしが良さそうだなと少し羨ましい。私たちは日の出の後、御参りをしなきゃだから入れない。

空の雲間の光は紅く燃えだしていた。

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あたりはワクワクとした期待が漂っていつつ、雲に隠れてて見れないんじゃないかという不安もはらんでいた。

けど、ちゃんと太陽は現れました。

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立ち続けてると足先が冷たくて痛くなりそうだった、けど

あたりを焼き尽くすのではと思うほどの強い光線、宝石のようだった塊は直視が難しい、放射状に視界を刺す針みたいになって辺りを照らしていた、肉眼でしか見られない太陽のちからのかたち。

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火を得た いのち達。影は濃くなり輪郭が浮き彫りにされ、赤い光に包まれた。

太陽の丸い残像が、緑だったりピンクだったりして、いくつも目に焼き付いて、消えないままに。写真に納められない焼け跡みたいになって。

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初詣もして 無事に帰りました。

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あけましておめでとうございます!

何か表現がしたいけど、どうしようとずっと思ってて、とりあえず昨日にnoteを始めてみました。まだ使いこなせる程は理解できてないし、続けれるかはよく分からない…。でも、人生はいづれ終わってしまうから、少しずつ、いづれ消えてなくなるなら、できる限りは楽しみたいと思っている。よろしくお願いします。

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お菓子は母が託してくれた。父が買ってきたという、やわらか果実ゼリー。