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GoogleMapに身を任せたら死を覚悟した日

⚠このnoteは決してGoogleMapを批判しているわけではないです。

彼の有給。せっかくだしどっか行く?と嬉しいご提案があったので、なんとなく行きたいな~~~~と思っていた岐阜の飛騨高山をチョイス。
高校2年の時に家族で行って、素敵な街並みとご飯が美味しかったからまたいつか行きたいなあと思っていた。

ペーパードライバー暦3年を乗り越え、自分の車を持ち始めて早4ヶ月。高速も乗ったし、いろんなところを運転して自信がついた。飛騨高山までの約3時間の運転も「任せて!」「隣で全然寝てくれていいからね~有給だし休みな~~~」と言って、私が張り切ってすることにした。

朝8時に家出て、朝マック食べながら山道を走る。私の車は中古なのでナビがちょっと古い。だからカーナビよりもGoogleMapでいつも運転していた。今回の旅も変わらずGoogleMapで。

行きは難なく行けた。難なくといえども運転スキルは低いのでちょくちょく彼から免許センターの教官か?と思うほどご指導いただきましたが(笑)
3時間の運転後、少し並んで食べた人気のラーメン、古い街並みで食べ歩き、高山昭和館でパチンカス気分を味わい、と~っても楽しかった!!
旅の締めには精肉店が直営している焼き肉屋さん。飛騨牛最高ッ!!!
でも2人して牛の脂が最近きつくなってきてるね~って自分たちの胃の老化を実感(笑)

少し肌寒いくらいの夜道を、楽しかったね~と話しながら歩いた。市営の駐車場料金を払い、GoogleMapで家まで設定する。高速使ったら2時間半で3000円。下道だと3時間15分ほど。行きも問題なく行けたしゆっくり行こうか~って話して下道を選択。これが地獄の始まりでした・・・

途中までは良かった。来た道だった。しばらくGoogleMapの言うとおりに行くと、私が無意識のうちに間違えたかは分からないが、明らかに山。秘境。道が狭すぎる。

「こんな道通ったっけ~?でも山は一回通ったよね~~?」なんて会話をしながら、お互いの顔の雲行きがどんどん怪しくなっているのが分かる。彼の酔いは見るからに覚めている。無言の空間に流れる私の好きなK-POP。外は真っ暗。気づいたら対向車なんていない。

2人とも(これは・・・来た道と違う・・・)と察した時にはもう遅かった。

ひたすら林しかない山道。ガードレールがないところも。シカかなにか分からない動物が横に立ってて目が合ったときは心臓ヒュン!!ってなって叫んだし、ウリボウみたいなのも2匹くらい見かけた。車が1台しか通れないような真横は池かダムのハンドル切り間違えたら即死ルート。整備された道じゃなくて開拓しましたけど?みたいな土の道来たときはさすがに背筋凍った。聞こえるのは私の愛車ハスラーが地面を踏みしめる音だけ。

人間、なにかパニックになったときに本性が出ると言いますが、彼は(絶対内心びびりながらも)落ち着いた声で「大丈夫だよ、ゆっくり行けば良いよ。」って声かけてくれたり的確なアドバイスしてくれて大感謝でした。何かトラブルがあったときも、ぶち切れる人じゃないんだなって認識できたのでこのハプニングはあって良かったかな?と内心思ってたり(小声)

1時間ほどの山道ルートを抜け、整備された二車線の道と、仮設された事務所とその周辺の家についた明かり、信号機見るだけで泣きそうになりました。手が震えていたので彼に手を握ってもらって安心感を得ました。走ってる途中は(落ちたら死ぬ)(人生最期が山道は避けたい)(山の神様私たちにご加護を・・・)などと本気で思っていた。

本当に生きて帰れて良かった。本当に死ぬんかと思って彼に普段言わないような愛の言葉を言ったのも秘密です。本当にありがとうございました。

「今日ほど俺が運転しなかったことを後悔した日は無い(笑)」と笑いあった時は、(平凡な旅より忘れられない思い出が出来てある意味よかったかも?)と思ったのは内緒です。

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