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『慌てず、急いで、正確に』


今回は、私が大好きな言葉について書きます。

『慌てず、急いで、正確に』
 
これは、「劇場版宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち」の終盤のシーン。白色彗星帝国の都市内部に侵入した斉藤始と真田志郎、この2人の会話に出てくるセリフです。敵が迫り来る中、正確な場所に爆弾を着実に設置しなければならない極限の状況で、斉藤は真田技師長に対して言うのです。
「技師長!慌てず、急いで、正確にだ!」

 人は、時間的な切迫感が与えられている中で、かつ精度を求められることをすると、”焦り”の感情が生まれると言います。
みなさんの経験通り、この焦りという感情は人の認知的な判断機能を奪います。つまり普段の正常な判断ができなくなってしまうということです。

 そういえば、そろそろ入学試験の時期ですね。先日、様々な問題を抱えながら終了した共通一次試験、2月、3月から本格化する私立大学入試や、国公立大学の一般入試、高校入試もそろそろでしょうか。
多くの受験生たちは、今までの勉強の成果を大いにに発揮しようと、やる気に満ち溢れて試験会場に乗り込む訳ですが、彼らの敵となるのがこの”焦り”ですね。
 試験なんて、これまで生きてきた中で、最も時間的制約に縛られ、かつ精度が求められるようなことじゃないでしょうか。少なくとも自分はそうだった記憶があります。そんな状況で、”焦り”が一瞬でも顔を覗かせれば終わりです。落ち着こう落ち着こうと考えていても、一向に手汗は止まらないし、思考も集中できない。

 うまい解決策なんてある訳ないですが、この言葉を唱えると少し頭を整理することができていました。斉藤隊長と真田技師長が自分の後ろに立っていてくれるような気になります。
 
 『慌てず、急いで、正確に』は、一見すると、逆に追い込んでしまいそうな言葉とも捉えることができますが、試験中はそもそも元から追い込まれている環境なんですから、より一層追い込んでしまえばいいのです。もとより急がなきゃいけない環境です。でも、このスピードに対応できる練習はしてきたはず。正確に考える、ペンを走らせる練習はしてきたはず。思い出さなくても、身体に染み付いている感覚を、自分自身が信じれば良い。

 大学受験に失敗した後に気づいたことですが、受験生のみなさんにも少しでも伝わってくれれば嬉しいですね。(この時期にインターネットなんて見てるんじゃねぇ!!)


 
 



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