足関節捻挫の介入について考える

こんにちは!

今回は足関節捻挫について考えていきたいと思います!

ではいきましょう!


足関節の靭帯

外側

前方から順に前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯

内側

三角靭帯(前方から順に脛舟部、脛踵部、脛距部)


外側靭帯損傷の対応

足関節内反捻挫のうち65%が前距腓靭帯の単独損傷で、踵腓靭帯損傷を合併するものは約20%になる


①ROMの回復
・急性期を過ぎたら自動での底背屈から始める

 前距腓靭帯が損傷している場合は足関節を底屈すると伸張される→疼痛が伴ない範囲で行う


・背屈では距骨の前外側面と腓骨外果の位置に注意しながら行う→距骨前方部に腫脹が残存していると足関節背側部で痛みやつまり感が生じるため、マッサージや物理療法などを行う


・他動での底屈は組織修復を考慮し、コラーゲンの成熟が起こる受傷後3週以降に開始する


②筋力の回復

非荷重でのトレーニング

・初期は足関節中間位で等尺性収縮させ足趾の自動伸展運動を行う

また前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋は背屈時に全可動域まで十分に収縮させる


・長腓骨筋は母指球で押すように底屈・回内する


短腓骨筋は背屈・外転を行う


・後脛骨筋は底屈位・内反位・足趾屈曲位で回外を行う


・長母趾屈筋、長趾屈筋は足関節底屈位にして足趾の屈曲運動を行う

また足関節底屈運動では足趾屈筋群を優位に働かせた状態での底屈(足趾の屈曲)、足趾の屈曲筋を働かせない底屈を分けて行う

この際に後脛骨筋、腓骨筋群の共同収縮により過度な内・外反が生じていないか確認する


荷重位でのトレーニング

・背屈運動では踵歩きを行う

またknee bent walkを行い下腿前傾の向上を狙う


・底屈運動では両脚踵上げから行う→この時に母趾球、小趾球荷重が均等に行えているか、足趾の屈曲が起きていないかなどの確認を行う

これらが正確に行えていた場合は片脚踵上げ、つま先立ち歩きへと段階を上げていく


③足趾の運動

・足関節中間位で足趾の屈伸、外転を行う

またタオルギャザーも有効になる→この時に背屈位とならないように注意する


内側靭帯損傷の対応


①ROMの回復


②筋力の回復

・非荷重位でのトレーニング
患部に注意しながら底屈・内反運動を行う

また後脛骨筋を収縮させる回外運動、足趾の底屈運動や足趾屈筋群を働かせない足関節の底屈運動を行う


・荷重位でのトレーニング
底屈では両脚踵上げから開始し、片脚踵上げ、つま先立ち歩きへと段階を上げていく

また背屈では踵歩きやKBWへと段階を上げ、荷重位でも足関節をコントロール出来るようにする

再発予防に向けて


①バランス機能改善

・足関節捻挫後は片脚立位での姿勢制御機能の低下が健側、患側どちらにも起こるとの報告がある


・開眼での片脚立位保持や閉眼での片脚立位保持、バランスディスクなどを用いて不安定な接地面での立位保持などを行いバランス機能改善を図る


②神経筋コントロールの改善

・内側荷重位での歩行練習や内側荷重位でのスクワットを行う

→内側荷重位を意識しすぎて股関節内転・内旋位・膝外反位になったり、体幹を反対側へ側屈したりしないようにする


・股関節の内外旋可動域を確認し、筋のストレッチングや強化を図ることも有効である


競技復帰に向けて

①走動作
・最初は両脚スクワットから始める


→①両脚荷重が均等か

 ②足部の荷重が側方偏位していないか

 ③足趾を過度に屈曲していないか

 ④膝関節屈曲時に十分な足関節背屈が行えているか

 ⑤股・膝・足関節が連動してスムーズn屈伸できているか

を確認する


・段階的にスプリットスクワット→片脚スクワット→KBWへと進めていき、ジョグやラダーなどを使ったアジリティトレーニングなどを行う


②ジャンプ着地動作

・着地動作を意識しコンビネーションスクワットを行う

この時も足関節内・外反や膝の動きに注意する


・コンビネーションスクワットが問題なく行えていれば台を使った両脚ジャンプを行い、側方への両脚ジャンプや片脚でのジャンプ動作を行う




③ストップ方向転換動作


・母指球荷重を意識したツイスト動作を行う


段階的にクロスオーバーステップや左右の切り返し動作などを行っていく




いかがだったでしょうか。

現場で遭遇率の高いと思うので少しでも引き出しを増やしておきたいですね!

この記事は特に追記や編集が行われる可能性があるので要チェックです👍


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ではまた✋

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