荷重時の足関節背屈について考える②

こんにちは!

前回に引き続き今回も足関節背屈についてやっていきます!



足関節背屈可動性の障害の評価
・膝伸展位での足関節背屈は腓腹筋の伸張も関わってくるが、背屈10°以下だった場合は足部の代償による可能性が高い

・非荷重位での足関節背屈を評価する場合は背臥位で膝蓋骨が天井を向いた状態で評価する→背屈時に足尖が外方を向く場合は正常な足関節背屈が出来てないことが多い

・距腿関節中間位での距骨後方滑りの制限因子としては
 水平面における距腿関節の不一致(過度な下腿外旋や距骨内旋)
 アキレス腱や後方関節包、長母指屈筋、距腿関節後方組織の短縮
 が原因としてあげられる

荷重位と非荷重位での評価や考え方は少し変わるので整理しておきたいですね!

では各関節ごとに確認していきます!


下腿
・アライメント評価を行う際はパテラの外側縁に対する脛骨粗面の位置で評価する→膝関節伸展位、屈曲位どちらも評価する

下腿は過外旋、もしくは内旋制限があることが多い。これらがあると荷重位での足関節背屈が制限されてしまう

・下腿の回旋可動性の評価としては大腿骨内・外側顆を結んだ線を基本軸、内・外果を結んだ線を移動軸とし評価する

・脛腓関節を評価するする時は、脛骨は固定して腓骨(近位では腓骨頭、遠位では外果)を把持し動かすことで評価する
→定量的なものがないので左右差で確認する

距腿・距骨下関節
・荷重位、非荷重位ともにリラックスした肢位(RCSP)で距骨頭を触診して距骨頭のアライメントを評価する

・距骨が内旋している場合は、距骨頭の外側頭がより突出して触れる

・他動的に距骨頭を中間位にした肢位(NCSP)で足部が過度に内返しする場合はRCSPでは距骨が内旋して内側縦アーチの低下が考えられる

・距骨下関節の可動性は leg-heel alignment が使われる
 leg-heel alignment
 下腿長軸と踵骨長軸が前額面上でなす角度
 非荷重位では内返し1~8°、荷重位では外返し3~7°が平均といわれる

・下腿を固定し踵骨を外返しさせ可動性を評価する方法もある

ショパール関節
・前足部のアライメントは踵骨底面に対する中足骨頭のなす角度で評価する
 基準値は約6~8°

・ショパール関節の外返しの可動性は距骨下関節を中間位に固定して行う→ショパール関節の外返しが制限されると荷重時の背屈が制限される

・ショパール関節の内外転の評価はアライメントに関しては距骨下関節を固定した状態で第1趾列の並び(舟状骨結節の突出の程度)から外転位、中間位、内転位に分類する
外転の可動性を確認する時は距骨下関節を中間位に固定して足部を外転させる→外転アライメントや過度な外転アライメントがある場合は、荷重時に内側縦アーチが過剰に低下する(扁平足)原因になる

逆に内転アライメントや外転可動性の低下は荷重時の背屈が制限される

リスフラン関節・足趾
・第1リスフラン関節の背屈の可動性を評価する際は内側楔状骨を固定して行う

・第1リスフラン関節の背屈には軽度の回外を伴う



まとめ

それぞれの関節や部位における可動性とアライメントを評価し予測をたてましょう!!



いかがだったでしょうか?


他にも股関節などみるところは沢山ありますが、まずは局所の評価がしっかり出来るようになりたいですね!

ではまた✋


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