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荷重時の足関節背屈について考える①

こんにちは!

今回は足関節背屈についてやっていきたいと思います!



①足関節背屈に関わる関節と動き

・踵骨より近位
荷重位での足関節背屈ではまず距骨下関節(踵骨)の外返しと軽度の外旋
             ↓
    近位に存在する距骨の内旋(底屈も)が起こる
             ↓
       更に近位の下腿が内旋する
             ↓
距骨滑車と脛骨関節面の向きが一致し、正常な距腿関節の背屈が出来る


・踵骨より遠位
踵骨の外返しと距骨の底屈・内旋に対応しショパール関節の外返しが起こる
              ↓
ショパール関節が外返しすることにより舟状骨・内側楔状骨の降下が第1趾列におけるリスフラン関節が背屈し、足部内側縦アーチの低下が起こる
→第1リスフラン関節では背屈が起こっている



以上を箇条書きでまとめると
距骨下関節外返し・外旋、距骨の内旋・底屈、下腿の内旋、ショパール関節の外返し、第1リスフラン関節の背屈

になります。

内側縦アーチの沈下は正常でも起こる反応ですが過度な沈下には気をつけていきたいですね。
内側縦アーチの沈下の評価としてはNavicular drop testなどがありますので、そこと組み合わせて評価するのもいいと思います👍


次は背屈に対してのそれぞれの関節の動きなどをみていきます!

①下腿
・下腿の回旋に関与するアライメントとしては下腿の捻転、膝関節(脛骨大腿関節)における回旋、脛腓関節の腓骨のアライメントが関与する
・膝関節(脛骨大腿関節)
膝関節の内旋筋には半腱様筋や半膜様筋、膝窩筋
    外旋筋には大腿二頭筋や腸脛靭帯
があげられる

・膝関節の回旋可動性は屈曲位で大きく、屈曲位での他動回旋は60~70°程で内旋よりも外旋の方がが大きい

・膝関節伸展時の外旋は約10°

②距腿・距骨下関節
・成人では水平面で距骨頭は矢状面に対して役立つ30°内側を向く

・距骨下関節の内返し・外返しの比は2:1とされる(他動運動では3:1)
距骨は背屈時に後方に滑る動きもあるが、その制限因子としてアキレス腱や後方関節包、ケーガーズファットパッド、長母指屈筋などがある
③ショパール関節
・ショパール関節の外返しは中足部の柔軟性を増加させ、内側縦アーチの降下の重要な役割を担う

ショパール関節の運動は距骨下関節の内返し・外返しと連動する

・距骨下関節内返しではショパール関節も内返しとなりショパール関節の構成要素である距舟関節軸と踵立方関節軸が交差するため、中足部の剛性が高まる
逆に外返しでは二つの運動軸は平行になるため中足部の柔軟性が高まる

・荷重位での足関節背屈では距骨下関節の外返しが制限されると、ショパール関節の外返しで足部の外返しを代償することになる

・距舟関節の低内側を覆う底側踵舟靭帯(バネ靭帯)は荷重に伴う距骨の底屈・内旋によって伸張ストレスにさらされる→底側踵舟靭帯の過度な伸張は距骨の過度な底屈・内旋に伴う足部内側縦アーチの扁平化を助長し、距舟関節の外転を増加させる原因になる

足部・足関節の理学療法


リスフラン関節・足趾
第1リスフラン関節は他のリスフラン関節よりも可動性が大きい→矢状面上での底背屈
・歩行における第1リスフラン関節の矢状面上での可動性は約10°で足関節背屈が行われる立脚中期までに約5°の背屈が起こる
・第1リスフラン関節の可動性制限は前足部の運動制限と足部内側縦アーチの降下を妨げる原因になる


いかがだったでしょうか!

次回は背屈の評価から徒手療法などをやっていきますのでよろしくお願いします!

ご一読頂き、ありがとうございました!


ではまた✋


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