扁平足について考える

皆さんこんにちは!

今回は扁平足についてやっていきます!

臨床でも多く遭遇する疾患になると思うので少しでも皆さんのお役に立てればと思います!

ではいきましょう!


扁平足について

・3つのアーチの中でも内側縦アーチの低下が扁平足に繋がる

・扁平足では踵骨は外返し位→踵骨傾斜角は減少、距骨は底屈位→距踵角は
増大する

・中足部では外転・外返し位、前足部では内返し位となる→距骨-第一中足骨角は増大する

・内側縦アーチの低下はシンスプリントや足底腱膜炎、外脛骨のリスクファクターとなる

静的支持組織

・重要な支持組織としてバネ靭帯(底側踵舟靭帯)、足底腱膜、長・短足底靭帯がある

・アーチ保持への寄与率はバネ靭帯で8.0%、長・短足底靭帯で12.5%、足底腱膜で79.5%

・バネ靭帯は名前通りにたわむよりはコラーゲン繊維で構成されているため、伸張性に乏しいといわれている

・バネ靭帯は上内側線維、内底側斜方線維、下底側線維で構成され上内側線維が臨床としてアーチ保持に重要になる

・長・短足底靭帯は付着している踵骨や立方骨の回旋変位を制限する

・足底腱膜の切除に伴い、各靭帯へ加わる張力はバネ靭帯91%、長足底靭帯65%、短足底靭帯47%上昇する

・三角靭帯も中・後足部の外返しを制限するためアーチ保持に関与している


動的支持組織

・動的支持組織の中で重要な筋として後脛骨筋がある

・後脛骨筋は立脚初期では距骨下関節の外返しを制動し(後脛骨筋が最も内返し方向のモーメントアームが大きい)、推進期では距骨下関節を内返しさせショパール関節をロックし足部剛性を向上させる

・長趾屈筋も足部アーチ保持に関与し、立脚初期~中期までは一定の活動、後期では活動が高まるといわれている


ウィンドラス機構

・踵離地~足趾離地にかけてMTP関節の背屈により足底腱膜が緊張する→足底腱膜の緊張により中足骨と踵骨は引き寄せられアーチは高くなる(ウィンドラス機構)

・立脚後期では下腿三頭筋の活動が高まる→踵骨に対して底屈モーメントを起こし足底腱膜の緊張を増加させる

・パラテノンは足底腱膜と組織的に連続性があるので下腿三頭筋が直接足底腱膜を緊張させる可能性もある


扁平足の発生機序

・成人における後天的な扁平足の原因として最も多いのは、後脛骨筋腱の機能不全で約80%の症例にみられる

・後脛骨筋機能不全となると立脚初期での距骨下関節外返しの制動が起こらなくなる→三角靭帯にストレスがかかるようになり、靭帯の機能不全に陥る

・外返し位となることでアキレス腱が距骨下関節軸の外側を通る→下腿三頭筋の収縮が距骨下関節の外返しに働き、より扁平足を助長する

・推進期では後足部内返しになるが後脛骨筋機能不全になると内返しが減少し下腿三頭筋の収縮が踵骨と距骨に集中する→ショパール関節の運動が増加しバネ靭帯へのストレスが増加する

・後脛骨筋腱不全症は5つのステージに分類され、ステージⅢ以上になると手術適応になることが多い


足部アーチの過剰低下に対する治療

・後脛骨筋の単独収縮を促す場合は足部内転が有効的といわれる→他にも足底を除くように底屈・内反を行うのもいい

・足部内転位でのカーフレイズは後脛骨筋、長趾屈筋の活動量が大きいため通常の肢位のカーフレイズ、他のアーチを挙上させる運動と組み合わせる方法もある


いかがだったでしょうか。

今回は扁平足について簡単にですがまとめました。

ではまた✋


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