足関節底屈可動性について考える
こんにちは!
今回は足関節底屈についてやっていきます!
足関節底屈に関わる関節と動き
・非荷重位での足関節底屈には踵骨の底屈と距骨の前方滑りが起こる→最大底屈には下腿内旋、中・後足部(ショパール関節・距骨下関節)の外返しが必要になる
・足趾屈曲制限も足関節最大底屈の制限因子になる
・歩行による荷重位での底屈では立脚後期に起こり、立脚初期~中期にかけて外返しした距骨下関節・ショパール関節を内返しさせることで足部の剛性を高め、推進力を生み出す
底屈の動きも背屈と同様に下腿内旋や距骨下関節の外返しが制限されるとショパール関節の外返しも制限されるので底屈の動きが制限されてしまいます!
これらを考えると底屈も背屈も共通の制限因子は存在すると考えられそうですね!
ここからは部位ごとに分けて考えていきます!
下腿
・足関節底屈でも近位・遠位脛腓関節で腓骨の動きが起こる→近位脛腓関節では腓骨頭が後下方に滑り、遠位脛腓関節では外果が内側に移動する
距腿・距骨下関節
・後脛骨筋や長母指屈筋、長・短腓骨筋は距骨下関節のアライメントをコントロールする→筋バランスが崩れると距骨下関節のマルアライメントが起こる
・足関節底屈時には踵骨の底屈が起こる→アキレス腱やKager‘s fat padの動態が底屈に影響を与える
・距骨の前方滑りでは前距腓靭帯損傷などでは過剰に動くこともあるので注意が必要
ショパール関節
・ショパール関節の内返し、内転は足部の剛性を高める
・ショパール関節の内返しの可動性低下は足部内側縦アーチの低下と関連している→扁平足の原因になる
・ショパール関節の過度の外転は内転可動性に影響する→内転可動性も足部の剛性を高める要素になる
リスフラン関節・足趾
・足趾最大底屈に必要な足趾屈曲にはリスフラン関節の底屈が関係する→足趾の他動屈曲可動域は約30~40°
・リスフラン関節の底屈は内側縦アーチを高め、足部の剛性にも貢献する
・歩行における第1リスフラン関節の矢状面上での可動性は約10°で、立脚後期で約5°の底屈が必要になる
底屈可動性障害の評価(R4.5.6追記)
①非荷重位で行う場合は背臥位とし膝蓋骨を天井に向けた状態で評価する→この時足部が内返しする時は第一趾列を把持した状態で底屈すると股関節内旋や膝関節屈曲が起こる
これは下腿内旋やショパール関節の外返しの制限の可能性がある
②荷重位ではカーフレイズをした際に踵骨を把持して下方へストレスを加えたりショパール関節の内返しへのストレスを加える→踵骨の高さを維持出来るか、内返しが安易に起こり外側荷重にならないか確認する
また底屈動作の代償運動として足趾の屈曲がみられることも多いので一緒に評価する
他にも踵骨底屈時の距骨の前方滑りの可動性、ショパール関節の内返しやリスフラン関節の底屈の可動性もチェックする
近位関節では股関節外旋や膝関節の伸展制限がないかも確認する
いかがだったでしょうか?
底屈は背屈にも共通するものが多い印象ですね!
ではまた✋
Twitterではほぼ毎日ツイートしていますので、フォローお待ちしております🙇↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?