股関節解剖 靭帯

こんにちは!

今回は股関節の解剖 靭帯についてやっていきます!

ではいきましょう!


股関節の靭帯としては

①腸骨大腿靭帯

②恥骨大腿靭帯

③坐骨大腿靭帯

④大腿骨頭靭帯

があります





それぞれの靭帯の特徴をみていきます


①腸骨大腿靭帯

・下前腸骨棘、寛骨臼上縁~大腿骨転子間に付着する


・関節包を補強する靭帯では最も強靭な靭帯


・形状が逆Y字のため、Y靭帯と呼ばれることもある


・主に股関節の伸展・外旋を制動し、内転の制動にも関与する


・大腿直筋腱、小殿筋腱の線維と一部連結している


・股関節外旋時の骨頭前方変位量は関節唇のみでは変化がないが、腸骨大腿靭帯のみを切離すると変位量が増大する

さらに腸骨大腿靭帯と関節唇を切離すると腸骨大腿靭帯のみの切離よりも変位量はさらに増大した→股関節外旋の制動の主役は腸骨大腿靭帯で、関節唇は補助的な役割を担っている


・腸骨大腿靭帯の内側部は股関節伸展位では外旋・内旋の両方の制動に関与する


・後方インピンジメントを生じる肢位(股関節伸展・外旋)では腸骨大腿靭帯(特に内側部)が制動に貢献する



②恥骨大腿靭帯

・腸恥隆起、恥骨体恥骨上肢~小転子に付着する


・股関節伸展、外転、外旋時の制動を行う


・腸骨大腿靭帯と合わせてN靭帯、またはZ靭帯ともよばれる


・他の靭帯に比べて股関節回旋の制動効果は低い


・股関節屈曲・外転位では内旋制動に、伸展・外転位では外旋制動に貢献する

③坐骨大腿靭帯

・寛骨臼後下面~外前方へ捻じれつつ転子窩に付着し、輪帯にも一部付着する


・腸骨大腿靭帯と恥骨大腿靭帯との合流部より中枢側には大腰筋腱、坐骨大腿靭帯の後上方部には大腿直筋反回頭が存在している


・主に股関節内旋の制動に関わるが股関節屈曲時30°より屈曲位では内転位で、股関節屈曲30°より伸展位では外転位で股関節内旋を制動している


・前方インピンジメントを生じる肢位(股関節屈曲・内転・内旋)を坐骨大腿靭帯が主役となり制動している

④大腿骨頭靭帯

・寛骨臼切痕及び寛骨臼横靭帯より起始し、大腿骨頭窩に付着する


・近年では股関節屈曲・内転・外旋に寄与することが判明している


いかがだったでしょうか。

それぞれの靭帯の特徴を理解しておくことで臨床にしっかり活かしていきたですね!


ではまた✋

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