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【中国語】中国語スピーチのコツ(暗唱練習編)

~ 当日壇上に上がっても頭が真っ白にならないための練習法とコツ ~

2020年10月にとある団体が主催する中国語スピーチコンテストに出場しました。私は緊張しいなのですが、なんとか内容が飛ぶこともなく無事終えて奇跡的に入賞できたものの、やはり練習不足を痛感。もっとこうして練習しておけば良かった、次回はこうしようと思っている練習法やコツを書いてみます。

<参考>
◇原稿が出来上がっている状態を前提とします(目安5分以内、ゆっくりめで600~700字程度)。
◇当方、中国語学習歴3年(+遥か昔に1年)、中国語検定3級、HSK4級、HSKK口試(初級)レベルです。

※尚、当記事は以下ツイートに詳細を補記したものです。


目標

▼好きな歌が脳内にリピートされ、自然と口ずさむイメージ
 みなさんは好きな歌がありますか?その歌は意識せずとも自然と口ずさんでいませんか?その状態まで持っていきます。

▼文章から文章へスムーズに移行できるようにする
 暗唱で閊えるのはだいたい文章と文章の間です。この移行さえうまくできれば攻略できます。全体を俯瞰し、スピーチの最中文章を言っている間に次の文章が自然と頭に浮かぶようにします。

暗唱練習の仕方

▼お手本を誰かに録音してもらい、ひたすら聞く
 できるだけ読むのが上手で発音が綺麗な先生やネイティブが良いでしょう。時期は早ければ早いほど良いので、早めに原稿を仕上げましょう。

▼お手本を聞きながらシャドーイング
 はじめは原稿を見ながら、慣れてきたら見ないで行いましょう。まずはメロディとリズムの輪郭を捉えます。原稿を見ないでシャドーイングをし、お手本音声を追い越せるぐらになったら完成は間近です。オーバーラッピング、リテンション(別名: リプロダクション)も効果的だと思います。

▼暇さえあれば念仏のように唱える
 
力技ですがスキマ時間でできるので、質より量をこなしたい場合はこちらの練習法を。

▼一日の中でタイミングや条件を決めて行う
 上記に若干捻りを加えた練習法です。「こうした状況になったら強制的に行う」というもの。がむしゃらに練習を継続するのは難しいと思った時に使うと良いと思います。下記にて例を挙げます。
・○時になったら
・朝起きたらすぐ
・夜布団(ベッド)に入ったら
・トイレに入ったら
・風呂場でシャワーを捻る前に

▼タイムアタック
 タイマーで時間を設定し、時間内に終われるようなるべく速くスピーチする。またはなるべく速くスピーチをし、時間を測る。時間を設定するとプレッシャーがかかるので、緊張状態でスピーチをする良い練習になります。

▼暗書
 「暗書」の本来の意味は「(書道で)手本の字形、筆使いを覚えてから手本を見ずに空で書くこと」ですが、ここでいう「暗書」は「スピーチをそらで書く、またはPCやスマホを使用して入力すること」です。電車やバスなど声が出しづらい場所で有効です。また、ピンインで入力すると正しく入力しないと正しい漢字が現れないため、発音の「an」と「ang」など細かい点まで気を遣うことができます。

暗唱練習のコツ

▼途中、間違えても言い直さず終わりまでやり切る
 本番では言い間違いによる言い直しは極力避けましょう。その間違いは全体から見れば大した問題ではありません。むしろ言い直すことで間違いが目立ってしまいます。流暢さを重視し、ミスは全体でカバー、とにかく終わりまで淀みなく走り切るマインドを持ちます。

▼少しでも閊えたら(言い間違えたら)最初に戻ってやり直し
 上記と対極なので矛盾しています。しかし、ある程度進むと自分の弱点が見えてきます。そこを修正して、全体の流れの中で言えるようにするための方法です。やり直し過ぎると投げ出したくなってしまうので、量をこなすぐらいの気持ちで行います。

▼録音、録画する
 可能であれば毎日、本番を想定して事前練習なしの一発撮りを行います。録音を聞き返す、録画を見返すことで客観的な視点がわかります。さらにレビューは翌日以降しばらく時間が経った後に行うと、より客観的な視点が持てます。

▼間違えた箇所をメモして「間違いノート」を作成
 どんな些細なミスもメモしましょう。暗唱の段階の場合「文章と文章の間で止まって沈黙」「文章、言葉を飛ばす」「文章の順番を間違える」等が考えられます。これらをなるべく細かくメモして間違いの傾向を把握し、個別練習で克服すると、後で見返したときに「これはできるようになったな」と成長が実感できます。

▼なるべく本番に近い環境で
 当日の壇上は風景、体感が全然違います。なるべく早めになるべく本番に近い状況で練習するようにしましょう。
・立って
・当日と同じ時間帯に
・当日の服装で
・観衆をイメージして視線を動かしながら
・ジェスチャーを入れながら
・人前で
・声張って
・マイクを使って(カラオケ等で)

応援メッセージ

 以下は去年出場した某中国語スピーチコンテスト(暗唱部門)の前に、遥か昔、最初に中国語を教わった先生よりいただいた言葉です。

「自分が暗唱できたと思っていても壇上に上がったら真っ白になることも多いので、頭が真っ白になっても口が勝手に喋れるまで練習してください!応援してます!」

「よし、できるようになったぞ!」と思えた時にようやくスタートが切れる、というイメージを持つのがいいかもしれません。ゴールはその先に設定しましょう。寝言で言うぐらいのつもりで。


まだまだ初心者の域を抜けられないレベルの私がこのような記事を書くことは大変おこがましいのですが、参考になれば嬉しいです。「発音練習編」も執筆予定です。

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