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プロ野球の応援って…
私はプロ野球が大好きです。
テレビやラジオで見聞きするのも、球場に行って見るのも、大好きです。
そんなプロ野球の醍醐味のひとつと言えば応援です。
ただ、そんな応援をめぐって最近あまり良くない話ばかり耳にします。
今回はそんなプロ野球の応援について私なりの意見を提示していきたいと思います。
あくまで一個人の野球人としての提言に過ぎません。他の意見はぜひ聞きたいところではありますが、批判は一切受け付けませんのでご理解のほどお願いします。
応援はいるのか
最近のニュースなどでそもそも応援などいるのかという声が大きくなっているような感じがあります。
応援の必要性については賛否両論ありますが、私は必要だと考えます。
その理由は3つ
①自己満足
②エンターテインメントとしての応援
③選手・球団とファンの信頼関係構築
これらを1つずつ解説したいと思います。
①自己満足
これは分かりやすく、応援する自分たちのためです。
せっかく野球を見に来ているのであれば目の前のプレーひとつひとつに一喜一憂したいわけです。
それを後押しするのが応援という訳です。
鳴り物を使って応援していると自然と試合を見つめる視線にも熱が入る客が多いわけです。
そうすると黙ってみるよりずっと満足度の高い試合観戦になるというわけです。
②エンターテインメントとしての応援
これは球団側の工夫です。
現状野球というスポーツの競技人口は減少傾向です。
その背景として少子化もありますが、もっと大きいのはスポーツの多様化です。
あらゆるスポーツが日の目を見ることになった結果、野球はみんながやるスポーツではなくなっていきました。
今や国民的スターともいえるプロ野球選手なんて大リーグの大谷選手が挙げられるぐらいでしょう。
それ以外にも野球界では有名な選手はいますが、もう野球界で名を馳せれば国民全員が間違いなく知っていくという世の中ではないのです。
そこで何が重要になるのか、それはライト層の取り込みです。
野球に興味を示してもらうには野球の試合だけやっていればいいわけではありません。
だからこそ野球以外の要素が出てくるのです。
昨年日本ハムがきつねダンスで流行を攫いましたが、これもライト層獲得のいい例です。
そういった野球そのもの以外の要素としての応援があることで単に野球を見るよりも盛り上がりを生み、飽きずに見ることができるわけです。
③選手・球団とファンの信頼関係構築
プロ野球はあくまで興行ですので客であるファンと球団の関係が大事になります。
ファンは球団にとっていわゆるお得意様ですので、そういう方のために最大限のパフォーマンスとして高水準の試合を提供します。
そして客はそれに応じて応援するというわけです。
興行としてやっていくためにはやはり観客が盛り上がることが大事であり、それが選手のモチベーションにもなります。
こうした球団とファンが互いに興行としての要素を提供し合うことで信頼関係が生まれるわけです。
そうした意味で応援には価値があると言えるでしょう。
いらない応援
とはいえ最近波紋を呼んだ「働けコール」や「あと一球コール」というものは応援に値するでしょうか?
これはもはや応援と呼べないのではないでしょうか?
ただのヤジにしか思えませんが、これの一番の問題は応援団が主導して行っていることであるということです。
こうした応援ならしないほうがマシという意見が出ても仕方ないわけです。
先ほど互いに興行としての要素を提供し合うなんてことを書きましたが、応援団にできることはどう足掻いてもその場を盛り上げるということしかできません。
その唯一の役割である応援すらも放棄しているような有様です。
競技は違いますが、かつてサッカーJリーグで過激な横断幕によって無観客試合が行われたことがありました。
野球も過激な応援(とも言えない何か)については徹底的に取り締まり、特定の人を侮辱するような行為があれば無観客試合も辞さない姿勢を示すことが大事ではないでしょうか?
ちょっと話が飛躍するかもしれませんが、正直ここまでずっと野球というスポーツを愛し、野球をプレーしてきた身としては野球界全体に、かつては日本の国民的スポーツだったという過去の栄光に対する無駄な自負と驕りがあるように感じます。
実際ネットのコメントでは「昔は普通だった」なんてのもよく見かけます。
昔はそれでよかったのかもしれませんが、今と昔は違うんです。今は今なんです。
それを改善どころか理解しようとせず、いつまでも胡坐をかいてこうして負のイメージが付くニュースが広まっていくから相対的に他の競技の方が魅力的に見えてくるのです。
ただ応援してりゃそれでいいんだよ
とはいえ実際野球をプレーするしていると応援されることがどれだけありがたいことなのかとても強く感じます。
スタンド全体が一体になって応援してくれて、ヒットを打ってスタンドがわくとやっぱりうれしいものです。
もちろん私は見てくれる人のために野球なんてやってません。
私は誰の為でもなく自分の野球が好きだという思いに正直に野球をやっています。
そもそも好きじゃなきゃこんなことしません。細い棒に球当てるなんてよく考えれば難しすぎます。
つまり何が言いたいかといえば好きで見てる「娯楽」なんだからもっと気楽に見てればいいじゃないってことです。
プレーに対する批判はコーチや監督がすればそれで充分、グランドレベルでプレーを見る立場にない我々が言えたものではないと私は思います。
勝っても負けても激励するのがファンってものじゃないですか?
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