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誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ Vol.79
「アイツはクズですね」
去年入社した彼がつぶやいた。
A先輩は彼の傘を盗った。
しかも彼の目の前で。よくあるビニール傘。
後輩である彼はそれは自分のだと主張した。
「似ていたから取り違えた」
ともっともらしいウソをつくわけではなく
「奥に置いていたから使ってないものだと」
ボロボロの傘ではない。みんなが使う傘立て。後輩の傘である可能性も十分に考えられたはず。
もともとの人の性根は「善」なのか?
もともとの人の性根は「悪」なのか?
「水車小屋のネネ」(津村 記久子著)を読んだ。
人と人とのつながり、純粋なやさしさがゆっくりゆっくり、人から人へと伝わっていく。
世代を越えて。時を越えて。
やさしさ。親切心。思いやり。心遣い。
人からしてもらった善き行いを今はできなくとも、いずれ、私から他者へお返しする。
善きバトンが渡されていく。
人生において運はとても大切な要素の一つ。
人との出会いも運だ。
「引き寄せの法則」
善きことを思い、善き行いをすれば、善き人が集まり、善きことが起こる。
逆もまた然り。
非科学的な話だけど、似たような経験をお持ちではないだろうか?
A先輩のまわりにはなんとも、腹の中の探り合いをしているような人が集まる。
何を考えているか分からない人。
隙を見せられない。油断できない。
自分が元から持っているものは多分何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。だから 誰かの役に立ちたいって思うことは、はじめから何でも持っている人が持っている自由からしたら制約に見えたりするのかもしれない。けれどもそのことは自分に道みたいなものを示してくれたし、幸せなことだと思います
無理しない範囲で人に親切に。
ときに無理して親切にしても、過剰な見返りは求めない。
そして、そっと見守りたい。
『情けは人のためならず』
少し長いお話になりますが素敵なお話です。
Iさんご紹介いただきありがとう。
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