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『くやしいです!』 くやしさの正体とは? なぜ、くやしいと感じるのか? vol.30

試合後、目を赤くして記者の前に現れた関田は、記者陣の問いかに対し、「ちょっと…(今日は)いいですか」と懸命に涙をこらえながら立ち去った。

10月7日にバレーボール日本男子は2008年の北京大会以来、自力でのオリンピック出場権を獲得しました。冒頭の関田選手は10月1日に行われたオリンピック予選で、格下のエジプトを相手に敗れた試合後の様子です。

関田選手はバレーボール日本男子の正セッター。
バレーボールにおけるセッターは司令塔。
攻撃につながるパスを出す人であり、得点をとるために最後のパスを出すポジションです。

7月におこなわれたバレーボールの国際大会(ネーションズリーグ)で、日本は銅メダルを獲得しました。オリンピック出場は絶対視され、オリンピック出場の期待が高まるなかのまさかの敗戦でした。
一流選手でも流してしまう、くやし涙。

『くやしい』ってなんだろう?

圧倒的な実力差があればくやしいとは感じないはず。
業界のトップ、将棋の藤井八冠や大リーグの大谷選手に悔しいと感じる人は、世界でもそう多くはいないでしょう。

手が届きそうで届かないから悔しいと感じる。もともと手が届かなければ、悔しいとも思わない。
「悔しさ」の対象は、自分より下に思ってたり、同等、または、少し格上の相手に対して。

「今やっていることをひたむきにやらない で、この短い人生でいったい何ができると思 っているんだ」

上を見てもきりがないけど、下を見てもきりがない。
やるかやらないかを決めるのは自分。
本当の敵は自分の中にいるんです。

悔しさとは、限界のちょっと先にあります。

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