日本の近い将来は明るい!投資は今だ!!『大インフレ時代!日本株が強い』 エミン・ユルマズ

<お知らせ>

『安倍晋三元総理追悼論』(高木書房)を是非、読んで下さい。先日、レビューを公開しています。


安倍晋三元総理追悼論
深田匠
高木書房

現在までの最高の書であり、これ以上の内容の書は、たぶん出ません。著者の情熱と誠実さと公正さも卓越しています。一家に一冊、友人・知人にも配って下さい!! 

<本文>

本書のテーマ、「タイトルの日本株は後半の一部だけで、大半は現在の米中対立の行方、ロシアの近未来、アメリカ経済」でした。

この書、株・投資をやる、やらないにかかわらず、「買い!」です。
この書の情報は、今後の世界の政治・経済・外交を見る上で、「絶対」に役に立ちます。というので、読んで下さい!

目次の一部をざっと紹介すると、

逆風にさらされる中国の現実
ロックダウンと利下げの関係性
急ピッチで鎖国化を進める習近平
中国がGDPで米国を抜くという説は空論
米国にとどめを刺された中国の半導体セクター
投資の呼び水となるTSMCの日本進出
サプライサイド経済が破綻した米国の窮地
世界中に蔓延まんえんする異常な格差拡大
アセットレス・クラスの悲劇
大問題なのは資産インフレ
第二の解体の季節に突入したロシア
さらなるロシアの分断化
弱体化が進むロシアをながめてほくそ笑む中国
資本が集中する新冷戦の恩恵を受けそうな国
世界の中央銀行の功罪
金利差のみで問題を片付けてはならない
テスラとメタバースに向けられる疑念の視線
アップルとテスラの違い
チャイナリスクとマスクのリスク
アップルに殺されるメタ
典型的なポンジスキームだったFTX
四季報・新春号解読で見えた日本復活
どの先進国よりも見通しが明るい23年の日本経済
新興市場の増益率がV字加速する可能性
注目すべき15銘柄
無人化大国・日本の強さ
人手不足業種と人余り業種の実態
今後の無人化ビッグイベント
日本への投資がどんどん増える時代
日本の未来を悲観する理由はない
サプライチェーンの日本への回帰
デフレから構造的インフレへ
日本株再注目は自明の理

などとなっています。

非常に景気のいい、ブラボーな内容です。
その解析も合理的で順当と賛同できるものでした。

まず、中国については、アメリカの強い中国つぶしで、半導体産業が崩壊同様です。
これがなければ、最終的に軍事技術でも中国は後れをとります。
アメリカの思惑は、半導体、他のハイテク技術のレベルを著しく落とすことにあり、そのために種々の政策を実行してきました。
アメリカ人及びアメリカ国籍を持っている人は、中国の半導体企業で働いてはいけないという法律まで作っているのです。
これ、自由の国アメリカなのに「凄いっ!」です。
アメリカのこういう先を見て対応していくところ、日本は大いに見習うべきです。

中国のGDP、衛星からの明るさで予測すると、公表の6割くらいとも述べています。
これ、「そうだろう」、でした。

TSMCの日本進出の熊本進出、これも大きな朗報で、新聞の報道では、今、菊陽町の工場周辺の地域の地価は上昇し、飲食店は活気づいているとのことです。
日本で作るのは10ナノ、20ナノという汎用品ですが、これとは別にラピダスが2027年に、なんとかして最先端の5ナノ、2ナノの生産を狙って動いています。
これ、技術的にハードルが高く、計画通りにはいかないでしょうが、それでも発展はします!

著者は資産インフレを指摘していますが、東京どころか、札幌のマンション価格まで大きく上昇しているので、資産のある人、ない人の格差は開く一方です。札幌、いい街ですね!!
社会の流れを見ても、だから投資なのです。

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