生理痛って、結局なに?!

~大人になって知る~ 生理痛(月経時痛)とは??

色々悩まされてきた生理痛。。生理痛って、結局なに?!と怒りまで覚えてしまうなぞ。

中学校になると、女の子たちは比較的お互いの生理の話ができるようになりますよね。そんな時、あ、自分だけじゃないんだ!という発見から、だんだん「当たり前」の感覚になっていきます。

私は田舎の小学校で、男子と同じように運動場で裸足でわーわー遊んでた人間なので、5校の小学校が統合されるマンモスな中学校にあがった時は、他出身校の女友達がなかなかのおませさんたちばかりで、さらには生理の話をどうどうと当たり前に日常会話に入れてきたことがもう衝撃的で、、、ハイカラな話だわ~(表現古。)と、ビビりまくっていた方です。

だんだん慣れて、会話に入れるようになって、「一緒」になれたところから、いつの間にか「当たり前」になってきた生理の話。

いつしか、「生理痛も当たり前」のものになりました。

生理痛ってなんで起こるんだろう?と疑問にすらならず、生理痛の仕組みを知らずに生きて来たんです。

当時は、学年に数人しか携帯を持っていなかった時代で、インターネットで調べる、こともありませんでした。

たまに、起き上がれなくなるほどの生理痛(月経困難症)を経験している子はいましたが、だいたいすごく細かったり、色白の貧血気味さんで、私には無縁だわー。。と思っていました。

のほほ~んと、、、、

「今日生理。あー生理痛だよー。やだなー。」

「あー私もー!!やだよねー!」

とか、ただ何となく見過ごしてきました。


実は、ある研究結果にも出ていますが、自分(女性)を知るということは、女性性の受容にも働きかけます。

月経時の痛みなどに対するアプローチ(セルフケア方法・婦人科のかかり方や相談窓口)を知らないために、うまく受容ができず、さらに自己否定が進み、悪循環を生むといわれています。

その後のキャリア形成にも影響される大切なことです。

この命のすばらしさに反して、ただただ自分に起こっていることを否定してしまう、どうすればいいかわからず、あるいはしょうがないことだと思って、苦しんでいる方が多くいるのです。

思春期にそういった性教育がされていないのが日本の現状です。(主には、性自認・男女交際・性感染症・エイズ予防・生殖機能の学習など。)

こんなにも女の子が生理痛に悩んでいるのに、性教育でセルフケア方法を学ぶことができない。

私だってそうです。「社会人にもなって、しかも看護師にもなって、今まで習ってきていない、、今更聞けない。。」と思ってきました。

そんなセルフケアの方法はまた少しずつ掲載していけたらと思います。

今回はまず、生理痛が来た時の自分の状態を知ることから。

ということで、私がコツコツと情報を集めてやっと理解できた生理痛の全体像を少しシェアします。

実は生理痛に関する情報は、製薬会社さんのサイトが多く、お薬につながる情報も多いので、シンプルに全体像を抑えるには、結構遠い道のりでした。

色々と情報を読み漁ったり、信頼のおける医師の講義を聞きに行ったりしないと、なかなかたどり着けませんでした。。

~大人になって知る~ 生理痛(月経時痛)とは??

①骨盤の痛み

②子宮内膜が剥離していくときに毛細血管が切れていく痛み

③子宮の収縮からくる痛み

④痛み物質

⑤血行不良

⑥子宮の出口(子宮口・子宮頸管)が狭い

⑦ストレス

(⑧排卵時痛)

多いな~。。それぞれの詳細は以下です。

①骨盤の痛み

月経周期に合わせて、実は骨盤も開いたり閉じたり、動いています。黄体期~から緩んできて、月経期~に開いていく。月経血が滞りなく流せるようアシストできるようになっています。骨盤は、それに伴って左右へ広がります。

わずか0.5~2.0ミリではありますが、その時に、ストレスなどの緊張で開閉がスムーズにできなかったり、左右非対称に開いたりすると、痛みを生じます。

②子宮内膜が剥離していくときに毛細血管が切れていく痛み

…子宮内膜が作られていくと同時に、子宮内膜を栄養する毛細血管が子宮からつながっていきます。この一度結びついた毛細血管ですが、子宮内膜が使われないならば、残念ながら分断されて→残る子宮内膜は剥離→経血となって流れていきます。その分断の際、痛みを伴わないなんて、、そりゃぁ伴います。悲しい。。でも、確かに、と納得ですよね。(いきなり感情が伴ってごめんなさい。)

③子宮の収縮からくる痛み

…生理中は、経血を出していくため、子宮が収縮し、経血の流れをサポートしています。子宮はいわば筋肉なので、伸縮して働くのです。収縮が強すぎることで、血行障害が起こり、痛みにつながっていきます。

④痛み物質

…子宮を収縮させるときに働くのがプロスタグランジンという物質。実は痛み物質とも言われ、放出することで、子宮の痛みにダイレクトに貢献します!!(貢献?!あえてポジティブに。)またプロスタグランジンは血管を拡張させるので、同時に頭痛などを起こすともいわれています。

⑤血行不良

…生理中は、血液が出ていくことで貧血や冷えを起こし、血液の流れが滞ってしまいます。血液循環(めぐり)が悪くなります。

また、生理前に働くプロゲステロンが、体温を上昇させる働きをしていますが、分泌が減るとともに体温も低下し、生理がやってきます。プロゲステロンは腸の運動も抑えているため、便秘・下痢となり、さらに巡りは悪い状態です。また、消化によるエネルギー産生が低下し、さらに冷えの原因となっています。

なかなか不利な状態で生理ってやってくるものですね。。

このようなことで血行不良が起こり、子宮の収縮もうまくできないことで、より痛みにつながっていきます。経血がしっかり出ていかないことで、その間に経血が飛び散り(逆流)、子宮内膜症の原因になるともいわれています。

水分をしっかりとって、血液産生を促し、体を温めるサポートで巡りを良くしていくことが重要です。

⑥子宮の出口(子宮口・子宮頸管)が狭い

出産を経験していない若年層で見られます。子宮の出口が狭いと、うまく経血が流れず子宮が頑張って収縮して流そうとするため、痛みを伴います。

⑦ストレス

…自律神経が乱れ、血行を悪くすることで痛みを強めます。体温調節の機能を低下させるので、これもまた血行を悪くして痛みにつながります。

(⑧排卵時痛)

…これは生理痛(月経時痛)というよりは生理の2週間前に起こるので、今回は関係ないのですが補足です。2週間前なので、本人的には、突然おなかが痛くて混乱、なのです。私も感じることがありますが、排卵する時は卵巣をブチやぶって(・・表現。)いくので、その時の痛みです。毎月左右交互に感じることができます。その時に排卵時出血といって出血を伴う方もいるので、不正出血とはまた別に考えることができると、安心ですよね。あまりに出血する場合は一度相談が必要かと思います。

以上ですが、その他、病気(子宮内膜症・子宮腺筋症・子宮筋腫)があることで痛みが出る方もいます。今回はスタンダードな生理痛について書いています。

こんなにたくさんある中で、それぞれの程度や種類も人それぞれなので、本人であっても「よくわからず痛い。。」というのが「あるある」かな、と思います。

スタンダードな生理痛ってなんだ?と言いたいところですが、生理痛を当たり前とせず、対処して快適に過ごすことを目標に!

より生理痛のない生活をおくっていける方が増えると嬉しいです!!

しっかりと知って、自分に合うケアを見つけて、よりハッピーになれますように。


知らないと不安、知ることは力。

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