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夏こそ生姜!ジンジャーシロップでおしゃれな生姜湯を 

伝統は今を生きる vol.18

こんにちは。フォトグラファーのたかつです。
今年は異常なほど暑い日々が続いていますね。冷たい食べ物や飲み物が恋しくなりますが、皆さん体調を崩されたりしていませんでしょうか?

僕は正直、この暑さにやられてしまいました…。
出張仕事が重なった上に、ついつい冷たい物を摂取し過ぎてしまったせいか、体調は最悪。少し胃を冷やしすぎてしまったようです。

こうなると人間のカラダは正直なもので、今度は内側から温めてくれるものが欲しくなります。そんなときに、ふと以前豊橋で購入した美味しいジンジャーシロップのことを思い出しました。
あれで「生姜湯」を作ったら、冷やしすぎてしまった僕のカラダも喜ぶんじゃないか?

今回は日本の伝統的な飲み物「生姜湯」を、現代風にアレンジしてご紹介していきたいと思います。


生姜の歴史


生姜の原産地は諸説あるようですが、インドを中心とした東南アジアだと言われており、約2500年前から医薬品として使われていたのだとか。そして現代のように調味料として使われたのは中世以降とされています。
日本に生姜が伝わったのは弥生時代。中国から伝わったとされ、「古事記」にも生姜に関する記述が残っています。しかしながら、一般的に使われるようになったのは平安時代と考えられています。日本最古の医学書である「医心方」に平安時代の貴族が風邪薬として生姜湯を飲んでいたという話があるようです。

生姜湯というとどうしても「冬」のイメージがありますが、生姜に含まれるシネオールという成分には食欲増進・疲労回復の効果があるとされています。新生姜の旬も実は夏。生姜湯は、夏バテ解消に最適な飲み物と言えそうです。


美味しい生姜湯を求めて豊橋へ


調べていたら、どんどん生姜湯を飲みたくなってきました。美味しいジンジャーシロップを求めて豊橋の水上ビルに向かいます。

水上ビルはその名の通り、農業用水の牟呂用水の上に3つに分けて建てられた3~5階立てのビル群のことで、西側から順に「豊橋ビル」「大豊(だいほう)ビル」「大手ビル」と名付けられているそうです。

基本的に水上ビルは、1階はテナントで2階から上は店舗や住居という作りになっています。1964年に「大豊ビル」が完成し、1965年には「豊橋ビル」、1967年には「大手ビル」が完成しました。どのビルも50年以上の歴史があり、とても趣のある建物です。
現在も大豊商店街(だいほうしょうてんがい)として機能しており、昔ながらのお菓子問屋や飲食店が点在。最近では若い世代が飲食店、花屋、服屋などを出店し、老若男女が集まるサブカルチャー発信地にもなっています。地元の方から愛される場所なんですね。

そんな場所に、僕が目指すTEMTASOBI GINGER(テンタソビジンジャー)はあります。


おしゃれな専門店でジンジャーシロップを購入

TEMTASOBI GINGERは2018年8月にこの水上ビルにオープンした、ジンジャーシロップ専門店です。

とても個性的な店名ですが、TEMTASOBI(テンタソビ)はオーナーである中川清史さんの造語だそうです。中川さんのお子さんの名前と「遊ぶ」という意味が込められています。

外観は元のお店の風合いをあえて残しており、内装は白と木目を基調としていて、そのギャップがとてもおしゃれです。

商品は基本的には3種類の生姜シロップだけ。自信とこだわりを強く感じます。

中川さんの前職の職場は、全くの別業種である再生医療メーカー。メーカーだけにものづくりに対してとても真摯に向きあっていて、生姜シロップに使用する材料は「安定供給」と「高品質」を両立できるものを厳選しています。TEMTASOBI GINGERさんのジンジャーシロップはそのこだわりが評価され、様々な飲食店でも採用されているということです。


ジンジャーシロップで現代風生姜湯を作ろう


ジンジャーシロップを購入し、事務所に戻ってきました。
今回僕が3種類のシロップから選んだのは、定番のスタンダード商品。こちらを使って生姜湯を作ってみましょう。

こちらの商品は原液のジンジャーシロップですので、飲む際は水かお湯で割って飲むスタイルになります。
もちろん今回は生姜湯なのでお湯で割ります。
中川さんに美味しい飲み方を伺ったところ、「シロップ1に対してお湯(水)4が基本」と教わったので、その比率をきっちりと守ります。150cc入るグラスにシロップを30cc、お湯を120ccまぜました。

あっという間に完成!
当たり前ですが、めちゃくちゃ簡単に作れます。

それにしても、なんとも言えない美しい色です。
湯気とともに香る生姜の香りにも癒されます。

まずは一口。

(ごくり…)

シロップの甘さと生姜の辛さが絶妙…!口に含んだ時の香りが本当に素晴らしいです。そして、胃が喜んでいるのがわかります。後味もスッキリしていて、正に暑い夏にぴったりの飲み物です。
原液なので、濃さなどを自分の好みに調整できるのも嬉しいですね。

今回は胃に優しい生姜湯にして楽しみましたが、他にも炭酸水と合わせることでジンジャエールをつくったり、紅茶と合わせたジンジャーティーやジンジャーカクテルに使うこともできます。
どうしようもなく暑い日は「ジンジャーかき氷」のシロップにするのも良いかもしれません(またお腹を冷やしてしまいますが笑)。

いろいろと使い勝手が良いジンジャーシロップは、暑さでバテ気味の時や、さっぱりとした飲み物が飲みたいときにおすすめですので、是非ともお試しください。

ちなみに、TENTASOBI GINGERのオーナー中川さんは、水上ビルで毎月第一月曜日に開催されるイベント「水上ビルの朝市」を主催もされているんだとか。8月には「夜市」も開催されるそうです。ジンジャーシロップが気になった方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。生姜だけに刺激的な出会いや発見があるかもしれませんよ。

■TEMTASOBI GINGER
愛知県豊橋市駅前大通3丁目118
https://temtasobi.com/

水上ビルの朝市
https://www.instagram.com/suijou.market/