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親友と付き合う夢を見た

親友と付き合う夢を見た。

寝る前に読んでいた、最近ハマっているとあるBLカップリングの二次創作小説の影響かもしれないし、はたまた疲れやらその日嫌なことがあった反動やらホルモンバランスとか自律神経のせいやら最近精神的にあまり良い状況ではないからかもしれない。まあ、夢をみるメカニズムも、内容と何かしらの因果関係もなんにも知らないので、結局伝家の宝刀「知らんけど」の一言に落ち着くのだが。

とにかく、親友と付き合う夢を見たのだ。

夢の中で私とあの子は、二次創作も真っ青の結ばれ方をした。

現実と同じようにずっと一緒にいて(同じくらい仲のいいはずの共通の友人の存在感はそんなになかったので厳密には「同じ」ではないかもしれない)、周りにも一緒にいることが当たり前のように扱われて、至って健全な友人関係を保ちながら、なにかの出来事がきっかけで「取られたくない」とか「ずっと一緒にいたい」とかの気持ちにようやっと自覚して結ばれた。告白シーンであの子はえぐえぐ泣いていたような気もする。かわいい。いやそうじゃなくて。

いかんせん夢なので細かいところは覚えていない上に、論理が破綻しているところはおそらくたくさんあっただろうし、よく考えれば最初は例の推しカプの夢を見ていて、そこから私とあの子に置き換わった気もするので、やっぱりただの二次創作の記憶の焼き直しかもしれない。

でも、目が覚めたあの時、確かに私は幸せだった。

目が覚めてから、夢とうつつの狭間で暖かいお布団に包まれながら、あの子と「付き合うということ」をいろいろと小一時間妄想した。正直どこまでが夢でどこからが自分の妄想かよくわからない。

その結果、端的に言ってしまえば、「彼女の体に触れたいな」とか、「キスがしたいな」とか、そんなことを思った。こんなに穏やかであたたかで幸せな気持ちになることは初めてだった。目尻が下がってふにゃふにゃの顔になって、気を抜けばすぐに「好きだよ」と気持ちが溢れてしまいそうな、そんな気持ち。何故恋愛にセックスが付随しているのかやっとわかった気がした。

やっぱり推しカプの攻めの気持ちを追体験しているような、でもおそらくこれは確かに私の気持ちで、ああ結局私はあの子のことが好きだったのか、とストンと腑に落ちたように思った。「恋をすると世界が輝いて見える」とかそういうのは、こんな感じなんだろうか、とも。

きちんと目が覚めてからは「同性の友達 好き」とかそういうワードでいろいろと検索もした。


思えば心当たりはたくさんある。

一時期、よくわからないが彼女にハロウィンにかこつけた冗談で「食べちゃうぞ」と言い寄られたこと。未だに彼女の真意はわからないままだ。

お泊まりした時、彼女の家から帰りたくないなと思ったこと。

何年も前のびっくりした時の声が、そういう時の声に聞こえて忘れられないこと。

友人数人で旅行に行った時に、夜起きていたのが私とあの子だけで、わけもなくそわそわしてしまったこと。

いい匂いがするなと思ったこと。その時それを本人に伝えると「シャンプーの匂いじゃない?」と言われて、確かにシャンプーにはこだわる子なのでそれで流してしまったけど、でもなんとなくその一連の流れを覚えていること。

なんでもいいから気持ちが向けられているような言動をされると嬉しいこと。他の友達じゃつまらなかったかのように、私でないと駄目かのように。求められると嬉しい。

無意識に傲慢にも「彼女は私のものだ」と思っている節があるような気がすること。

一緒に旅行に行きたいのはあの子なこと。

旅行先で「あの子と一緒に見たいな」「次はあの子と一緒に来よう」と思ったことがあること。

彼女の手で私にピアスをあけてほしいとかそれに近しい感情を持て余したことがあること。


何年も無意識にそういう目で見ていたタイミングはあったのだろう。長年の積み重ね。

なんだかずっとぼんやりと、一緒に生きていくにはどうしたらいいのかお互いに考えていたけど、それはあくまで友人の範囲内の想定で。

恋愛感情も性的欲求もよくわからない私だけど、きっと私は彼女のことが好きなのだ。

そういえば私もあの子も男っ気があったことがないのは朗報かな、

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