いかにうまく負けるか(『インベスターZ』第85話)
三田紀房による投資マンガ『インベスターZ』の連載を題材に、経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)が、投資・経済・お金についての理解を深めるコラム・Q&Aを連載する「お金の偏差値を上げるマガジン」 。(毎週火曜更新)
今週の『インベスターZ』第85話では、「FXの魔力」に取り憑かれ、一晩で大きな損失を出してしまう財前が投資部メンバーから叱責を受けます。反省する財前に「いかにうまく負けるか」の勝負であるとアドバイスする富永。その真意とは…?
森永氏による解説コラムでも、この「いかにうまく負けるか」ということの重要性について、金融のプロの目線から詳しく掘り下げて解説していきます。
今週も一緒に「お金の偏差値」を上げていきましょう!
『インベスターZ』第85話:「負けるが勝ち」
(つづく)
第85話コラム:「いかにうまく負けるか」
財前は世界の為替相場のお祭りの日に一発大儲けを狙って400倍ものレバッレジをかけて踊り場に飛び込んで大怪我をした大阿呆であると、富永さんに怒られてしまいました。
しかし、祭りの日は踊ってはいけないと言われても、ただ眺めているだけでは勝てなそうなものです。
そこで思い出されるのが、過去の富永さんの言葉ですね。「FXで勝とうとすると必ず負ける」というものです。
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