金融政策の行方はどうなるの?(『インベスターZ』第12話)
三田紀房による投資マンガ『インベスターZ』の連載を題材に、経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)が、投資・経済・お金についての理解を深めるコラム・Q&Aを連載する「お金の偏差値を上げるマガジン」 。(毎週火曜更新)
今週の『インベスターZ』第12話では、投資部の先輩・月浜蓮から「出口戦略」を持つことの重要性を説かれる財前。果たしてその意図とは…。
森永氏による解説コラムでも、この「出口戦略」をテーマに、日本銀行の金融政策について、丁寧に解説をしていきます。
今週も、一緒に「お金の偏差値」をあげていきましょう!
『インベスターZ』第12話:「勉強の意味」
(つづく)
第12話コラム:「金融政策の行方はどうなるの?」
経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)による、毎回の『インベスターZ』連載話を題材にした、投資・経済・お金についての連載コラム。気軽に楽しく読めて、「お金の偏差値も上がる」コラムをお届けします。
月浜蓮が財前にこう言いました。「株に限らず物事には出口戦略が絶対必要だよ」と。
弊社では中小零細企業を相手に財務コンサルティングをすることもあるのですが、たしかに経営者からの質問に対して出口戦略が重要だという話をさせていただく機会が多いです。
やはり、何かアクションをする場合、その先のストーリーを事前に描いておく方が、後々トラブルになることが少ないからです。
実はいま日本の中央銀行である日本銀行が行なっている金融政策の出口戦略についての議論が盛り上がりつつあります。ちょっと難しいかもしれませんが、せっかくの機会なので今回はこの話題について学びましょう。
国が景気対策をする場合、公共事業や減税などの財政政策と、金利を変化させる金融政策があります。
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