天邪鬼のメリット、デメリット(『インベスターZ』第68話)

三田紀房による投資マンガ『インベスターZ』の連載を題材に、経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)が、投資・経済・お金についての理解を深めるコラム・Q&Aを連載する「お金の偏差値を上げるマガジン」 。(毎週火曜更新)

今週の『インベスターZ』第68話では、「不老不死ビジネス」を手掛けるという大学生の中川君への出資をその場の皆が見送る中、ホリエモンと慎司だけが出資を申し出る。果たして彼らは何故出資の決断をしたのか……？

森永氏による解説コラムでも、周囲の逆張りをして出資する行為についてのメリット・デメリットを掘り下げて解説して行きます。

今週も、一緒に「お金の偏差値」を上げていきましょう！

『インベスターZ』第68話：「永遠の炎」

　　　　　　　　　    　　　（つづく）

第68話コラム：「天邪鬼のメリット、デメリット」

経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)による、毎回の『インベスターZ』連載話を題材にした、投資・経済・お金についての連載コラム。気軽に楽しく読めて、「お金の偏差値も上がる」コラムをお届けします。

京都大学の中川君。これまたインパクトの強いキャラクターが出てきました。

どんなビジネスアイディアを語りだすのかと思いきや、「不老不死をビジネスにする」ですって。見た目も相まって、かなりぶっ飛んでいます。当然、誰も出資しようとしません。

すると、美雪ちゃんのお兄ちゃんが「ボクがお金を出します」と言い出します。財前も出資を申し出ようとしているように見えましたが、お兄ちゃんの方が先に手を挙げてしまいました。そして、ホリエモンも「俺も出すよ、1,000万」と続きます。

美雪ちゃんのお兄ちゃんが出資を申し出た理由は周りが出資をしなかったから、という非常に天邪鬼の考え方に基づいたものでした。