劣等感が強みになるとき

劣等感は向上心とセットになっている。人より劣っていることを意識し続けた結果、いつの間にか人より優れてしまっていることに、本人はまだ気づいていない。

劣等感。人より劣っている部分、弱点、短所。

なんとなくネガティブなイメージがあるので、劣等感を持つこと自体が悪いことのように感じがちですが、劣等感が強みになる時があります。

劣等感があるということは、そこを変えたいという向上心も一緒に持ち合わせていると思うんですよね。

もし、自分が人より劣っていることを認め、許せる人であれば、そもそも劣等感を感じないはずです。

劣等感を感じているということは、人よりも劣っていることがコンプレックスであり、人並みになりたい、人並みになれなくても、せめて馬鹿にされない程度にはなりたいという思いがあるということです。

しかし、何かに対して劣等感がある場合、劣等感ゆえに、人よりもその「何か」に対して考える時間が多くなります。

人より劣りたくないという意識は少しずつ日々の行動を変え、人よりも補おうとします。そして、気づいたら劣等感を感じていたはずの対象は、人より意識し続けた結果、人より優れた部分になっている、というわけです。

劣等感のすごいところは、自分が人より優れた状態になっても、まだ向上し続ける事です。

なぜなら、自分が人より優れていることに気付かず、むしろまだ劣っていると考えるので、無意識のうちに、劣等感を意識し続けるからです。

スポーツのプロでも、明らかに世界No.1レベルの選手なのに、全く自分の能力を信じておらず、まだまだ足りないと思っている方がいます。

「自分は人よりできる」と思った時点で、人は成長しようと思わなくなるのかもしれません。劣等感は、伸びしろですね。

自分もいつまでも文章がうまくならず、早く自分の文章に自信を持ちたいと思っていましたが、どうやらその必要はなさそうです。自分の文章は人よりも劣っている。認めましょう。これで成長できる。

あ、でも、下手でもいいやと自分を許した上で書いてるので、そもそも劣等感をあんまり感じてないかもしれないです。「とにかくやる」っていう姿勢には向いてないかもしれないですね、劣等感。

いや、やっぱり、こんな虚しいオチしか書けないことに劣等感を感じております。くやしい!

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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