ハラスメントを受けて復讐した話
こんにちは。
今年の4月から改正法で「パワハラ防止法」が成立しました。全企業が対象でハラスメント防止のための雇用管理上の措置が、企業にはじめて義務付けられました。皆さんご存じでしょうか?
全社員に厳しく意識付けをしていかないと、個人も企業も大変なことになりかねません。特にハラスメントをしている側は自覚がないことが多いので、ハラスメントの定義や正しい認識を持ってもらうことが必要になりますね。
この記事を書いていて、私が新入社員だった頃、当時受けていたハラスメントを思いだしたのですが(もう15年程経ってますがまだ覚えているものです・・された側は一生忘れないってのは本当ですね。我ながら怖い・・)
当時は、相談窓口もなく声を挙げたところで誰も対応してくれる方はいなかったので、新入社員の私は泣き寝入りするしかないような状態でした・・
沢山あったハラスメントの中でも特に私が嫌だったのが、
上司が昼休みになったら毎日、女性社員にお弁当とコーラを買いに行かせる事でした。
完全に業務外の事ですし、当たり前のように悪びれもなく毎日時間になったらお昼代を渡してきて、その間上司は働くでもなく、くつろいで休憩して待ってるんです。
しかも、厚かましいことにその日の気分によって食べたい物を大まかなカテゴリーでリクエストしてくるんですよ。
「今日はお肉系」とか・・知るかっ!て感じですよね。
当時、毎日の屈辱に耐えかねた私は「何か仕返しでもしないと気が済まない!」と、ささやかな復讐をすることにしました。
その日から毎日買ってくるコーラは、必ずめちゃくちゃに振って開けたときに溢れるようにしてから渡すようにしました。
そして、頼まれるお弁当のチョイスをセンスの悪い物を選ぶようにしました。夏のある日に「さっぱり系」をリクエストされたので、お惣菜コーナーにあった枝豆だけを買って帰った事があります。
さすがにこれには「え?これだけ?」と動揺していましたが、「はい。さっぱり系って言ったので、これしか浮かばなかったです。」と、真顔で返したのを今でも覚えています。またある日は牛丼を頼まれたので「肉少なめ、つゆだくにしてください」とオーダーしました。
そんなささやかな復讐を繰り返していたら、いつの間にか私には頼んでこなくなりました。
センスの悪いやつだと思ったのか、復讐に気付いたのかはわかりませんが、毎日こぼれるコーラに疑問を抱いていた事だけは間違いないでしょう。
もしかしたら、この方はハラスメントの自覚無くしていたのかもしれませんが、当時の私は新入社員と上司の関係があり断りにくい状況で、本当に不快な思いをしていて毎日泣いて友達に相談したほどでした。
もしこの事案が今起こっていて対応してくる相談機関があれば、こんなささやかな復讐に走らずに済んだかもしれません。
企業側はちゃんと相談窓口を設けて、適切に指導や改善策まで行える体制を整えていかないとブラック企業のレッテルを貼られるのが目に見えますね。人から恨みは買うもんじゃないです。私みたいにずーっと根にもたれますよ。
「知識は身を助ける」と言いますので、昔の私みたいにならない為にも「パワハラ防止法」ができた事を知っていれば困った時、貴方のお守りになるかもしれませんね。
もし今、凄く悩んでいてこの記事を読んでくれた人がいたなら、泣き寝入りしないで行動に移して下さいね。少しでもあなたの勇気になりますように。
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