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特技は荷物が少ないこと。モノを所有するのをどこか躊躇ってしまうだけでミニマリストみたいにカッコ良くはない

私は国内・海外、ひとりで・誰かと一緒に問わず旅行が好きで、コロナ前は飛行機でいろんなとこ飛び回っていました。

そこで、100%くらいの確率で言われること第1位。

「荷物それだけ?!」

20代前半女子だった私に、男子並みに少ないね〜!なんて言う人もいました。

おしゃれした何人かでキラキラした観光地でパシャリみたいなことはほとんどなく、たいていひとりで少年みたいな格好で東南アジアあたりを巡っていたので、まぁ納得です。

私からするとせっかくの旅行なんだから身動きが取りにくいストレスを感じたくないし、ゴロゴロ引っ張って歩くのも嫌なのでスーツケースなんてもっての外!

とにかく身軽さ重視なので海外だろうと肩に背負えるタイプの大きめのバッグやリュックサックしか使いません。
(旅行好きのくせにスーツケース持ってない)

学生の頃は「荷物が少ないこと」と「酒が強いこと」だけが特技だったので、もしかして私ってバックパッカーに向いてる?!なんて思って少し夢を見たりもしました。

そんな安易な考えだし結局金も度胸もなくバックパッカーにはなれませんでしたが。

学生時代は自転車中心の生活だったのですが、基本的にカギをかけていなかったし、さらにスーパーのはしごをするときなんかはチャリカゴの中に荷物を置きっぱにしたまま2軒目で買い物をしたり、、。
(今もしてる)

物を大事にしなさい!と言われればそれまでなんですが、
自分は物に執着がないんだ!なんて無駄に自己肯定感が高かった(笑)

なんでか、小さい頃から身の回りに極力不要なものを置きたくない、最低限にしか所有したくない癖(?)があります。



幼稚園だったか小学生の頃、サーティーワンアイスクリーマーが本当はほしいなと思っていたのだけれど、「いや飽きたらお家に置いとくままになるのか…じゃあいいや…。」という結論に至って親にねだるのを踏みとどまったし、

姉が買ってもらったのか気づいたら家にファービー(懐)が徐々に誰にも遊ばれなくなって部屋の片隅でおとなしくしている様を眺めて、要らないものが家にある謎のもどかしさと切なさを子どもながらに抱くのでした。



初めての一人暮らしのリビングにはベッドとデスクのみという牢屋…?な部屋で満足して楽しく暮らしていて、

服、バッグ、コスメみたいな女子っぽい物欲もあんまりなくて、それこそ旅にばっかり出て、モノより思い出派でした。

周りがとっておきのブランドバッグを汚れないように大事に持ち運んでいる中、私は数千円で買ったバッグを平気で床に置いたりチャリカゴの押し込んだり東南アジアに連れて行ったりして薄汚れてくたくたになるまで何年も使い続けるタイプでした。

大事に扱ってるのか雑に扱ってるのか分からない(笑)

自転車もカバンもそうですが、壊れたり盗まれたりしてもまた買えばいいさ!精神だったので、自ずと高価なものはほしいと思いませんでした。

というか壊れたりなくなってもいいように安物を選んでいた気がするので、丁寧には扱わない前提でものを買っていたのかもしれない…。

代わりがきくものにはこだわりがないのは今も変わりません。



最近のことで言えば、洗剤やラップやシャンプーなど日用品の買い置きが躊躇いの対象です。

これ共感してくれる人、いるのでしょうか。

現在進行形で活躍してくれている「現役選手」以外を家に置きたくない、つまり、日用品がダブる状態にしたくないのです。

絶対嫌とかじゃないんだけど、なんかギリギリ使い切るくらいまで新しいのを買いに行く気にならない。(笑)

普通に考えて備えあれば憂いなしだし、まとめ買いすれば買い物に行く手間も減る。

いくつか余裕を持って在庫(?)を持っておく方がメリットがあることは頭では分かっています。

たぶん謎に、ギリギリまで使い切ることが好きで使い切ったときに達成感を感じるのです。

トイレットペーパー、柔軟剤、醤油やみりん。
空になった容器(及び芯)をゴミ箱にポイする時の達成感。

ボディソープやシャンプーは最後の残りを水で薄めてやっと使い切ったことになります(笑)




周りよりも遅めのAppleデビューをし、公式サイトiPhoneをポチる手でさえ少し震えていて(比喩ですが)、手元に届くのを心待ちにしていたのですが、実際に家に届くと何日も段ボールのまま放置してしまっていました(笑)

あとは元々のアンドロイドスマホのsimカードを抜いて、ピカピカのiPhoneに挿し込むだけなのにも関わらず1週間くらいはアンドロイドを使い続けていて彼には信じられないと言われたような(笑)

身の丈に合ってない高級品…!と思ってしまって緊張してビビってしまうんですよね。

本当に最低限!それが自分らしい!なんて思って生きてきたので本当に私にとって必要なのか…?と思うものにはなんだか逃げ腰になりがちです。

モノが増えることに対してどこか身構えてしまってなかなか手をつけられないのもあるかもしれません。

うーん、貧乏性なだけなのかな(笑)




旅行する目的って、非日常を体験する、日々の疲れをリフレッシュする、誰かに会いに行く、とかいろいろあると思います。

海外渡航しまくっていた頃の自分にとってそのどれでもなく、旅行に「行く」というよりも「逃げる」「脱する」「消える」みたいなスタンスでした。

社会人としてあくせく働いていた頃は、会社という組織に属している自分や、社会人としてちゃんとした大人でいなければいけないことに対して毎日窮屈さを感じていました。

社会及び自分の現状に対しての不満がMAXだった当時の私は海外旅行のことを高飛びと呼んでおり(笑)

あまり良くない言葉かもしれないけれど、当時の私にとってはその言い方がぴったりでとにかく逃避行!がしたかったのです。

リュックひとつ持って知らない地で生きられる自分!に酔っていたような感覚もあるので、旅行することで好きな自分になれたような気もします。

身に纏った「常識」やら「To do」を全て脱ぎ捨て、まっさらでいちばん身軽な自分になれる。

旅行が好きだった理由はそこなのかなぁと振り返って思います。

私は物理的にも気持ち的にもミニマリスト!なんて思っていた時期もあったけど、たぶんそんなかっこいいものじゃないよなぁ。

そういや人付き合いが苦手で友達が少ないこともそういう「所有したくない欲」が無意識下で働いてるのかな。


※写真は一番最近、家族で2泊3日の遠出をしたときのものです。
私とは対照的に母は四次元ポケットのようなカバンを3つ4つと持たないとだめな人でどこかに出かけると決まって私や父が荷物持ちになります(笑)
荷物の分担をしている様子を姉が撮ったものです。

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