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県のワークライフバランス支援事業、ぶっちゃけどうだった?

高知県が主催する、
「令和2年度ワークライフバランス実践支援事業」に、
弊社を含めた県内3社が取り組みました。

この事業は、株式会社ワーク・ライフバランスがコンサルとして入り、
カエル会議と呼ばれる会議で問題点を洗い出し、原因を探り、解決策を考えて実行していきます。


そもそもワークライフバランスって?

ワークライフバランスとは、「仕事とプライベートの調和」がはかれる状態のこと。

やりがいのある仕事と、労働に見合った対価、
そして働きやすい職場環境を目指します。


なぜ働き方改革が必要なのか?

社員の中には「残業代を減らして会社の利益を上げるため」と勘違いしている人もいますが、本来の目的は、人口減少などによる労働力不足を解消するため。

労働力環境を改善させることで、生産性を高めたり、多様な働き方の実現を目指します。


カエル会議で働き方をカエル!

カエル会議は、株式会社ワーク・ライフバランスが考案した「より良い働き方をするためにはどうしたらいいのか」を考える会議。

「カエル」という言葉には、
・仕事を振り返る
・働き方を変える
・早く帰る
・人生を変える
という4つの意味が込められているそうです。


建築部で働き方改革!

今回は建築部の現場でチャレンジすることに。

社内で特に残業と休日出勤が一番多い建築部。
また、若手の離職率が高いことも理由の一つ。

建築部で成功すれば、他の部でも実動できると考えたからです。

開始は去年の9月。

ちょうど現場のスタートと重なり、取り組むには絶好のタイミング!と期待してたのですが・・・


「できない、無理」と現場は批判的

建築部メンバーに提案をすると「できない、無理」と一蹴。

ただでさえ忙しい現場で、会議の時間をつくるなんて無理。
今でも効率化を図っているのに、これ以上の効率化なんて無理。
働き方改革なんてやっても無理。

と、後ろ向きな姿勢。

部長からの申し出でしぶしぶOKをもらったけど、
運営側の総務部との関係は出だしからつまずいてしまいました。


ドキドキのキックオフ会議

一回目のキックオフ会議には、建築メンバー5人中3人が参加。
運営側の総務部から2名が参加しました。

全員で「チームのゴールイメージ」を話し合います。

何のために働き方改革をするのか?
私たちチームの良いところは?
課題と解決策は?
をそれぞれが付箋に書いて発表しあいました。

最初は後ろ向きな言動が多かったのですが、だんだんと意見が出てきて、自分たちの「ありたい姿」を掲げることができました!

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カエル会議本格スタート

2回目のカエル会議は、建築部5名と本社4名のフルメンバーで行いました。

チームのゴールイメージにどうすれば近づけれるのか?
をみんなで話し合います。

・コミュニケーション強化
・仕事の分担と効率化
・若手育成
など様々な課題に対したアクションが出てきました。

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ランチミーティングでカエル会議

現場の仕事の時間を奪わないために、会議はランチミーティングとして開催しました。

毎回違ったお店でお弁当をテイクアウト。
同じお弁当ではなく、それぞれが食べたいメニューを注文します。

何気ない雑談の延長で会議に入るので、メンバーからの意見も出やすかったと思います。

ただ、休憩時間を奪ってしまうので、お弁当は会社持ち。
上限を千円に設定しました。

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課題も解決案も出てくる出てくる!

カエル会議は月2回実施。
アクションに対しての振り返りを行い、新たな課題や解決案を出していきます。

出た意見はアクションプランシートにまとめて共有。

コミュニケーション不足や残業時間削減など5つの課題に対して、18のアクションを実行しました(現在、実行中のものもあり)。

当初は「できない、無理」と言われていたので話し合いも進まないのではと心配していましたが、これほどのアクションが出てくるとはビックリです!


このアクションがすごい!

いろんなアクションの中から、特に成果が高かったものを紹介します。

■写真管理ソフトの導入で作業の効率化
土木や舗装の現場では運用してましたが、建築では初めての導入でした。

■育成シートを作成し若手育成
こちらは土木と舗装でも実施できてなかったので、これを機に全部署の育成シートを作ることにしました。


個人的に一番好きだったのは「褒めワーク」
懇親会の際に、自分以外のメンバーの良いところを付箋に書き、相手にプレゼントしました。
褒めるのが苦手というメンバーもいましたが、褒められた相手は「自分のことをこんな風に思ってくれていたんだ」とうれしかったと思います。


働き方改革でここが変わった!

一番変わったのはメンバーの意識。

「今までこうだったから、これからもそうしないといけない」
という考えが強かったので、なかなか行動が変えられませんでした。

しかし、話し合いをしていくうちにその意識が徐々に変わっていきました。


例えば「土曜や祝日でも、現場が開いている日は全員出社」だったのが、「休日出勤を減らすために、休めるときは交代で休む」というアクションへ変化しました。


働き方改革で一番大変な「今まで当たり前だったことを変える」ことができたのは、本当に素晴らしいと思います。

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働き方改革は終わらない!

支援事業期間の6か月が終了。
カエル会議は全12回開催しましたが、まだまだ実施できていない内容もあるので、カエル会議は今後も続けていきます。


長時間労働、有給休暇取得、仕事と育児・介護の両立、テレワークなどの多様な働き方など、まだまだ様々な課題があります。

今回の高知県のワークライフバランス支援事業をスタートとし、誰もが健康的で、いきいきと働ける職場づくりを目指していきます!


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