「収納」十色?番組で感心したそれぞれの形と「収納」の重要性
家の建築好きの私ですが、
夫婦で「となりのスゴイ家」と「住人十色」というTV番組を毎週観ています。
(「建物探訪」はこちらの地域では観れず。。)
たまに、ライフオーガナイザー始め整理収納の資格を持つ方々のお宅も紹介されています。
個人的には色んな家や家族のカタチが見れるのが面白いなと思います。
是非観てみてください。
となりのスゴイ家|BSテレ東 (bs-tvtokyo.co.jp)
住人十色~家の数だけある 家族のカタチ~ | MBS 毎日放送
(どちらもTVerで見逃し配信されています)
渡邊篤史の建物探訪
(こちらで放送されていないので、実家帰省の際に観ています)
さて、先週分の「となりのスゴイ家」では2つの物件が紹介されていました。
その中で住人の奥様の
異なる2つの整理収納の考えがありましたので、
ご紹介したいと思います。
その1 物は家族各々で管理
こちらのお宅は、ご家族4人の物はほぼ全て各個人の管理として、
収納コーナーも4つに分けて作製されていました。
お部屋もシェアハウスのように4つに均等に仕切られていました。
これには奥様のこれまでのストレスが反映されていて、
「上手く考えたなー!」
「こんなやり方もあるなー!」
と舌を巻きました。
奥様のストレスとは、
家族の物を自分が片づけたり整理する
というストレス。
これは本当にお母さん「あるある」だと思います。
まさに「共感しかない!」
で、これって、
保育園・幼稚園や学校、職場のロッカーと同じ方法なんですよね。
家族であれど「自分のことは自分でね」と、
「自立」といった個人に主体性を置いた方法です。
家族という集合体に重きを置いた日本人の感覚とは一線を脱した考え方だと思います。
だから新しい。
この個々での管理をすることによって、
それぞれが自分でその場所を管理しないとならなくなるので、おのずと
それそれが自分で整理収納するようになる
それぞれの自分に合う方法を見つけることが出来る
といった利点があります。
ただ、ADHD(注意欠陥多動性障害)やCD(素行障害)といった神経発達症の方には不適応な方法になる場合があると思うので、
やはり一緒に管理を手伝ってあげることが必要です。
その2 片付けるのが下手なので収納は敢えて少なく
ん?
普通は「収納は多く」採りたいですよね。
私がホームステージングで行くお宅の中でも、
築浅の戸建て物件は収納スペースが多いお家をよく見ます。
それを会話にすると、奥様から「そうなんです、物が多いから」「やっぱり収納は大きい方が良いと思って」という感じで返ってきます。
多分、それが普通かな。と一般的には思います。
因みに我が家も、パントリーはないですが、まあまあ収納スペースは採っています。
でも、
“敢えて少なく”したという奥様。
私はこの理由に、整理収納の本来の考え方を実践されているんだなあと感心しました。
「収納が多いと物が増える。私は片づけるのが苦手なんで増やしたくないんです」
という感じの理由を仰っていました。
一般的ではないこれが実は整理収納の道理だ。
と思います。
収納スペースがあると、「そこに入れる」という行為がしやすくなります。
入れやすくなる
↓
物がどんどん入っていく
↓
入らなくなる
↓
新しい収納が欲しくなる・買う
↓
そして最初へ…⤴︎
ただの悪循環です。
収納ケースや3段BOXについても同じことが言えます。
要はスペース(空間)に頼りすぎて、整理するということには頭が働いていない状態です。
この状態の仕組みをこのお家の奥様は自分でよく分かっていて、
家を建てる際に敢えて自制をかける方へと働きかけたのです。
勿論、お家は整っていてすっきりされていました。
我が家よりも物量が少なかったです。
でもミニマリストでもなく。
適正量をコントロールできる方なんだなと感じました。
どちらの方も、家を建築する際に、
自分自身のストレスや特徴を浮き彫りにして、それに対応した収納を考えられています。
漠然と収納するスペースを確保するのではなく、
家のどこにどういった方法(形・大きさ)の収納を設けるかをきちんと検討した方が
恐らく完成して住み始めた後の幸福度も倍増はするのではないかと。
一度家を建てた私は、その重要性を実感しています。
ただでさえ家を建てるということは、結構な精神的荷重がかかるのです。
だからこそ、「ああすれば良かった」が少なく住めるように。
折角の綺麗な新築のお家なのに、物が各所にと散らばって落ち着かない、勿体ないということがないように。
収納は重要です。
家を建てる予定の方は、是非自分の理想の住まいを「収納」も含めて想像されることを推奨します。
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