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9月は防災月間~武蔵野市の防災イベントを見て防災について考える~

吉祥寺の秋祭りも終わり、今週は三鷹北口のお祭りですね。武蔵野市も各地でお祭りがあり、9月はお祭りで賑やかになる月です。

9月はお祭り以外にも実は「防災月間」でもあり、あまり知っている方は少ないかもしれませんが武蔵野市のあちらこちらで防災のイベントがやっています。早いところだと夏休みに合わせて8月にやっているところもありますね。中央公園の大きな防災のイベントはみなさんよく知ってるかと思います。

こうして各お祭りやイベントを見ているとわかると思いますが、開催ににあたってたくさんの武蔵野市に関わっている個人や団体の方たちがいます。なんとなく参加しているだけだと、この人たちは専門のスタッフのように感じますが、実はそのほとんどが普段はお店をやっていたり、PTAをやっていたり、はたまた地域の為に手伝いたいと参加してくださっている一般の方たちです。私も地域活動をやっていますが、大先輩ともなると40年も続けているなんて人もいます。

~防災は自助・共助・公助のバランスが大切~

自助・共助・公助という言葉を聞いたことがあるかと思います。簡単に説明すると

自助 自分のことは自分でやりましょう

共助 でも一人で無理なときは周りの人と協力しましょう

公助 それでも無理なときは国や役所がやります

ざっくりですがこんなイメージです。これをもとに大地震が武蔵野市で起きたと想像してみてください。おそらくほとんどの方が普段気にはなっているけど考えてはいないかと思います。人によってはすぐに国や役所の人、消防隊や自衛隊が助けてくれると思っている人もいるかもしれません。しかし現実はそれら「公助」が動き出すのは早くても2、3日、おそらく現実的に考えても1週間以上かかると想定してもいいと思います。

ではその間どうするのか?それが自助と共助の大切さに繋がります。まずは自助のところで、日ごろから食べるものを備蓄する、簡易トイレを用意する、災害グッズをそろえるなど。しかしこれらどんなに想定して準備をしていても実際災害が起きれば限界があります。用意していたものがすべて水浸しになった、瓦礫に埋もれて取り出せない、はたまた倒れた家具に挟まれ動けなくなってしまった。

こうした状況に共助が大きな役目を発揮します。たまたま多く備蓄していた方が緊急時の為に一時的に食料を分けてくれる、身体に何も問題のない人が助けられそうな状況であるから家具をどけて助けてくれたなど、自分一人ではどうしようもなくなった時に真っ先に助け合える可能性のある人たちは近所の知り合いになります。これが共助の大切さです。先ほども言いましたが実際の災害時には公助が動き出すには時間がかかります。その状況でいち早くお互いが助け合い、支えあい安全を確保することはそこに住んでいる人たちにしかできません。

~共助を育てるためにまずは顔見知りの関係から~

近年ますます隣近所の付き合いはなくなってきました。普通に暮らす分には民間のサービスが行き届いており、生活には困らないのでそれはごく自然だとも考えられます。しかしいざ災害が起きたとき、本当に自分だけでなんとかなるのか?ということは考えてみることが大切だと思います。いざというときに、そんなに親しくない関係であっても、なんとなくあの人知ってるというだけでも心強く感じるのではないでしょうか?そんな顔見知りの関係から始めてみるのもいいかもしれません。

~おわりに~

多様な社会になり、昔のように町内会や自治会を維持することは難しくなってきています。それは仕方のないことでもあります。しかしそんな中で今の時代に合った共助の考え方が必要だと私はいつも考えています。いつも地域の活動に参加させてもらい、地域の為にと共助の働きをしてくださってる大先輩方からこれからも学び模索していきたいと思います。武蔵野市内でこれをキッカケに地域活動してみたいという方はお気軽にお声がけください。

平住ちかよし

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