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「こんなの勉強してなんの役に立つんですか?」と言われたら

塾講師をしていたら、5兆%聞かれる、この質問

「こんなの勉強してなんの役に立つんですか?」

役に立つ勉強だったら勉強するんかい?と嫌味の一つでも言いたくなってしまいますが、この質問に対しての答えは、個々の講師の哲学によると思うので、その辺はお任せします。
(ただ、経験上ほぼ100%その言葉は響きません、笑。仮にその日に響いたなと思っても、数日後には同じ言葉を口にしてます。笑)

今回は、ちょっと違った角度から、この質問にアプローチしたいと考えています。


なぜこの質問を生徒はするのか?

この質問、いろんなタイプの考え方から出てくるものだと思います。単純に意味を見出せなくてモチベーションを失っているタイプ、やる気が出ないのを言い訳をしてゴネているタイプなどなど、、

割と頭のいい子だと、「勉強」が重要だと言うことはなんとなく肌で感じているようで、やはり勉強が苦手な子からこの質問は出てきがちですね(当たり前と言えば当たり前ですが)

ただ、この質問が生徒が出てきた時に本当に気をつけなければいけないケースを紹介します。それは、、、

実際に「意味のない勉強をしているケース」です。

このケースが一番やばい

例えば、数学などを勉強する理由や効果として、論理的思考力の育成ということが挙げられます。数式・定理や文章を数学的・客観的・論理的に処理する能力は、将来どんな職業に就こうとも必ず役に立つスキルです。

この数学という勉強を間違った方法で勉強しているケース。例えば、理屈や理論などは一切考えずに、ただ例題のやり方をそっくりそのまま真似しているだけのケース。

これは本当に意味のない勉強です。

そら、こんな勉強してたら「こんなの勉強してなんの役に立つんですか?」と言いたくなるわな、というケースです。この手のタイプの生徒はすぐに見分けがつきます。

「どうして、この方法で解いたの?」

と聞けば一発で分かります。彼らにとっては、数学というのは「なんとなくこんな感じの問題が来たら、こんな感じでとく。というのを覚える作業」という認識なのです。

本当にやばいのは「こんなの勉強してなんの役に立つんですか?」で実際に、役に立たない勉強をしているケースなのです。

論破する前にやること

「こんなの勉強してなんの役に立つんですか?」と言われたら、ついつい良いことを言って言いくるめたり、論破してやりたくなりますね。(ならない人もいるかな笑)

ただ、その前にそもそもその生徒が本当に意味のある勉強をしているのか?それをしっかり見つめ直してあげてください。

意味のある勉強、つまり自分の頭で考え、答えを出す。という過程は本来、意外と楽しいものです。楽しくなれば、自ずと「こんなの勉強してなんの役に立つんですか?」という質問は出にくくなります(根絶は難しいですが笑)

子供に勉強する意味を伝えるというのは、指導者の永遠の課題です。というか、僕は無理だと思っています(笑)。勉強する意味なんて大人になって初めて後で分かるみたいなもんで、子どもに分からせるなどよっぽど聞き分けのいい子じゃないと不可能だと思っています。

僕の出した答えは、勉強する理由を「楽しいから」にする。実際、結構難しですが勉強に対して、学ぶことに対して前向きになってもらう。
これが一番近道なんじゃないかなと僕は思っています。


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