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変化
多分、おかしい。
そんな事は、誰に何を言われずとも分かっている。お互いに分かっている。分かっていながらそれを許し合っている。どちらも変わるのが怖いから。
どちらかが切り出せば、すぐに壊れてしまうような、そんな関係なのもお互いに分かっている。寂しさを埋めるには丁度いい、緩く苦しい関係なのも分かっている。
友人は言う。なんでそこまで分かってるのに、冷めないの?と。なんでだろうね?と笑ってみせるけど、結局のところ変わるのが怖いだけなのだ。見なければ、それなりの幸せが手に入る、理想とはかけ離れているかもしれないけれど、好きだと思っていた人が私を見ている時間があると考えると、それだけで良く思えてしまっていた。
けれど、ふと考える。
この関係は、おかしい。と
好きだからこそ、変われない自分にうんざりするし、
もう、そこまで好きじゃない事に気付いているのに、変わることを恐れているだけなのだ。
彼にとっての私は多分、居なくてもいいけど、居たら丁度いいくらいの存在だろう。寂しい時に寄り添ってれば、何となく独りじゃないと思える都合良いい存在だろう。それでも、いいと思ってしまう私もまた、おかしいのだ。
選ばされてると、相手のせいにしてしまえばが簡単だけれど、選んでいるのはいつだって私で、彼は私をおんぶしてくれているのだ。手を繋いで歩けるほど、地に足着いた関係じゃないのだ。
今日の、「愛がなんだ」という映画をみて、こんな事を改めて思った一日だった。
おわり
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