履歴書の趣味の欄

履歴書の趣味の欄に、「文章を書くこと」 と記入する日が来るとは、夢にも思わなかった。

文章は、書いていて気持ちがいい。自分が、名もなき詩人になれたような気がするからだ。自分であるはずなのに、文章を書いている時の私は私じゃないように思えるのだ。

私が文章を書くようになったのは、曲の解釈をするようになってからだ。いつも、何かしら私のパーツになっている気がするが、文章力も彼との出会いで上手くなった。元々、昔から出来事の感想文など、自分で文章を考える事は苦ではなかった。周りがいつも、書けない書けないと、嘆いている意味が理解できなかったくらいには、文章を書けた。

彼と出会って、彼の言葉のセンスに魅了された。彼の言葉は、なんてことない言葉かもしれないが、使うタイミングや文字数など、センスに溢れていた。文章の構成は、曲が主役で主観を添える程度の解釈。彼の曲の受け取り方、自己のフィルターを通して紡ぐ文章が本当に好きだった。憧れたし、嫉妬した。
私も彼みたいな文章を書きたいと思って、良いなと思う文章は何度も読んだ。自分の中に染み付く位には、彼の文章を読んだ。でも、私は彼になれなかった。
決定的な違いは、彼が感情で動く人ではない事だ。熟考した上で行動する慎重派。私は真逆で、感情で動く直感派だったから、文章構成は同じであろうとも、私の文章は感情がメインで浮き出る。

彼は私の文章をみて、元気が出ると言ってくれた事があった。私はそれと同じように返した。彼の文章は、読むと彼の世界観にハマり、彼のことを知りたくなる。そんな魅力的な文章だと伝えた。

私の文章の成り立ちは、結局彼がパーツとなっていて、もはや私の神様なんじゃないか?と思うくらいには、支えてきてもらったなぁ。と今改めて実感してる。そんな、私の文章を書くことを趣味として、履歴書に書けるのはなんだか少し誇らしい気持ちでいっぱいだ。

では、寝ようかな。おやすみ

#日記 #文章 #趣味 #履歴書



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