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短歌まとめ

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短歌のまとめです。
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記事一覧

彩色された夏

日傘の影は女をまるく潰す 世界をもうひとつ知っている 指の影は太く、何も及ぼさない(夏だ…

三隅 凛
2週間前

単語で短歌①

「ピンクでも赤でも褒められていいな」「でも醤油で食べられるんだよ」 7月10日のお題「鮪(ま…

三隅 凛
1か月前
2

溺れるため息

溺れるには広くて涼しいので安定しているきれいなシーツ ブリュレを砕くときは厳かに 底が見…

三隅 凛
3か月前
2

心臓に銀

可愛いまぶた 楽園を設える花とあなたに安息はない ブローチは心臓の在処を偽る銀の針を何度…

三隅 凛
5か月前
1

空白のわたし(自由律短歌十首)

わたしのものにはちゃんと名前を書くのであなたの表面はきれい わたしのことをわたしと思って…

三隅 凛
6か月前

骨の愛玩

凹凸がある方が望ましい 骨を磨く用の魂なので 花じゃなくても湖に浮かびたいので内側をまる…

三隅 凛
7か月前
1

海のくらがり

癒やされなくても海を見つめる どうせ宝箱は沈んでいない 骨も薔薇もくずれる 真っ直ぐに育ったものだけが行く地獄にてて くくりつける僕の運命の輪はいきものの脚に似ている ぷつり 毒を分け合うように囁くきみ「夜でもないのに海が黒いね」 鈍いハサミで切りとってあげる君のわたしに似てるとこぶちぶち 花を捨てた朝に泣くべきだった君がいてもいなくても平熱 海から来たと詐称するから歯形は耳のうらに捺してください たくさんの白い花を見つめながら猥談をする 電車で帰る 丸い血を

天国とグレーテル(自由律短歌10首)

手を繋ぐ私たちはたくさんいるので祈りに満たない天国 蒸発したらしい血(もしかしたら魂) 蝶…

三隅 凛
9か月前
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青めの生活(自由律短歌5首)

コニャックが未だに飲めません走り抜けるこんにゃくの点々 ベランダに黄昏は遠く、日陰に立つ…

三隅 凛
10か月前

うずまく未満(自由律短歌10首)

君と食べたクッキーはバターが少なくてすこしは甘い ぱさもさ 硝子の向こうは甘い紫 あの子…

三隅 凛
11か月前

白々しい朝(自由律短歌10首)

貞淑な目覚ましはりりりりりと鳴るので後は嘘でいい朝 清廉でないまま鱗は剥がれ水面は円を描…

三隅 凛
1年前