独り暮らしに必要なのは「行きつけの飲み屋」ではなく「行きつけの喫茶店」だと気付いたババアの話し
え、みんな気付いてた?
ババアは30過ぎてから気付いたよ。というか実感したよ。「行きつけの飲み屋」なんて作らずに「行きつけの喫茶店」を作れば良かったんだな、と。
話しは20歳そこそこの、お酒が飲めるようになって、お金も少し稼ぐようになって将来に向けてアグレッシブになっていた頃に遡る。
意識高い系の雑誌やら書物やら今でいうインフルエンサー的な人の発言で「一人でも行ける飲み屋をつくれ」という言葉に翻弄された人って少なくないのではないか。あれは時代の流れだったのか、それともその年代の人間の通る道なのか。
大学生や新社会人のあいだでは「近所の飲み屋にふらっと一人で行く」というのが流行っていたと思う。それまで経験してきている”大人数での飲み会”ではなく”少人数でしっぽり飲む”に移行してきている時期だ。
私はそんなにお酒を飲むほうでもなかったし、家の近所で飲むこともなかったので、それを実践している人をみると「へぇ~一人で近所のバーに行くなんてかっこいいね~」と思っていた。飲み会自体は好きだったので、知人らとよく飲みにはいったし、知人の”一人で行く飲み屋”にお邪魔したこともあった。
数年前、会社の近くに引っ越した。会社から数駅、ものの30分もなく帰宅できる距離だ。快適だった。しかしこのすぐに帰宅できる距離というのが慢心を招いてしまった。
会社の近くのバーを気に入った私は、そこを「一人でも行ける飲み屋」としたのだ。行きつけってやつだ。実際よく行った。
ところでアルコールというものは、その日の嫌なことを忘れさせてくれたりしてストレス発散にはなるものの、現実逃避にもなりうる。
もちろん、お酒を飲んで楽しくなることもあるし、それで明日も頑張ろうという気持ちにもなる。ただそれを習慣化してしまい、現実逃避場所にしてしまう人のなんと多いことか。
週末に飲み会が開かれるのもその一因だと思う。
今週がんばろう!という趣旨ならば月曜日に開かれるべきだ。今週おつかれさま、という飲み会になったときに、ストレスを発散して、どうせ明日は休みだからと朝まで飲んで、翌日には飲みすぎたことを後悔する。
これでは意味がない。
その点、喫茶店であれば静かな空間でコーヒーを飲みながら、問題点を整理して明日からの前向きな気持ちをつくることが出来る。
社会人に必要なリフレッシュ場所は、現実逃避の場所ではなくて、明日からを生き抜く力をもらえる場所ではないか。
そんなことをやっと感じたんだよねぇ。時すでにお寿司。マグロッ
意識高い系の本に書かれていることを鵜呑みにして、むしろ意識低い系のことをやってしまったババアのようにはなるなよ!
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