バレンタインのお返しにチョコを贈るのはタブーか否か
バレンタインの時期に一つ思い出すことがある。
ホワイトデーに彼氏からチョコをお返しされたあの年のことだ。
私はバレンタインに手作りチョコを贈った。
その1か月後に市販のチョコをもらった。
とても面食らったのを今でもよく覚えている。
市販のチョコと言ってもコンビニで売ってるものなどではなく、チョコ専門店のものではあった。百貨店かどこかの催事で買えるようなものだ。
私は知らないメーカーではあったけども、彼はこだわりの強い人だったので、きっとここぞと思って選んでくれたのだと思った。
しかし。
私は大いにモヤった。
バレンタインがチョコを贈るイベントなのに対して、ホワイトデーはお返しを贈るイベントだ。
その時期になれば飴やマシュマロやクッキーの缶などがそこかしこに並ぶ。
なのに何故あえてチョコを選んだ??
彼のチョイスはむしろバレンタインに彼女側がするものだった。
一つ考えられる理由があるとすれば、私はチョコが好きなので、もしかしたらそれを慮ってのチョイスだったのかもしれないということだ。
ところで贈り物というのは、慶事弔事にはその作法というかマナーのようなものがある。
ハンカチは「手切れ」を意味するからだめだとか、お返しは「半返し」にするのだとか。
恋人同士の誕生日プレゼントやバレンタインのお返しなんて、そこまでのマナーは無い。
それでも、例えば誕生日プレゼントに金券を贈ったりする人はなかなかいないのではなかろうか?
親しい仲だからこそ相手のことを思いやった贈り物をする。そう考えると、チョコ好きの私にチョコをプレゼントしてくれたのはとても嬉しかった。
ひっかかったのはその時期、日だろう。そう、ホワイトデー。
バレンタインにチョコを贈られた人が、お返しをする日である。
前提条件として「チョコを贈られている」ということがあるわけだ。
となると見る角度が違ってくる。
チョコをくれた人にチョコを返した。つまり相手からもらったものを返した。さらに手作りチョコに市販のチョコを返した。(少し脱線すると、私の心情としては「手作りチョコ不味かったかな?市販のほうが良いってこと?」と割と荒んだ。)
これは贈り物として基本を外していると思う。
ところがこれを数年後に知人男性に話したら「手作りをもらったから手作りで返せってことか!?そんなんできん!男に手作り菓子作れっていうのか!?」と言われてしまった。
これもよく覚えている。
論点はそこじゃない。チョコにチョコを返しているところだ。
論点がズレてしまうくらいに、私の主張は理解されなかった。
ちょっとした入浴剤とか何か簡単なプレゼントを貰ったとき、同じものを返そうと思うだろうか?
同じものではなくて、同等のものを探すんじゃなかろうか?
ホワイトデーにチョコをお返しした人はいますか?
余談①私は女子高だったので、バレンタインはショップ袋いっぱいに手作りお菓子をつめて登校し、クラスでお菓子交換しまくっていたときが楽しかったなぁ。
余談②その彼とは他にも色々ずれてた部分があってその後お別れした。チョコのお返しがどうのなんてことに言及してしまう女なんぞは願い下げだと思ってると思う。私もだ。お互いに合わなかったのだ。だからこのnoteは彼のことを批判する意図ではないことをご理解いただきたい。
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