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言葉はわたしの仕事

ひと月ほどまえ、
XがまだTwitterで、
みんなのスマホの画面に幸せの青い鳥が羽を休めていた頃、
ふと思いついて、

言葉はわたしの仕事

とつぶやきました。

このフレーズの「わたし」は、
わたし自身を限定しているのではなく、
大きなうつわのようなものだと思っています。

鏡みたいに、
言葉で表現するすべてのひとの心が、映る。

この文章を読んでくださっているあなたにとっても
きっと言葉は仕事だし、
これから出会うひと、
たとえば、
読み書きを習えなかったおばあちゃん、おじいちゃんたちにだって、
宝ものみたいな言葉はあるなあ、と思ってのことでした。

そして、わたしが尊敬する作家や芸術家、映画監督、作曲家…も
形は違えど、

言葉を仕事の支えにしているのではないでしょうか。

みんなにとっての「わたし」
わたしのなかのみんな

という考えかたは、
宮沢賢治が『春と修羅』の「序」のなかでも言っていたことで、
みなさんご存じ『銀河鉄道の夜』の通奏低音として、
くり返し鳴り響くものですが、

価値観が違うひと同士、
どうやって生きていけばいいんだろうね、賢治?
と心のなかで、よく相談します。

そうするとたいてい、
「下ノ畑ニ居リマス」
といった感じで
賢治には会えずじまいなので
あたりまえでしょ〜
と、自分で自分にツッコミを入れながら、
また考えはじめます。

古典と呼ばれる作品や作家との対話が、
すぐれた研究へと繋がっていき、
それは次第に、時代ごとの作品へ結晶化されていく。
わたしが本ばかり読むのは、
本のなかに友だちを見つけられるからです。

さて、
遠まわりになってしまったかもしれないけれど、
本屋さんなどで手にとれるわたしの作品を、
まとめてみました。
お時間のあるときに読んでいただけたら、とてもうれしいです。


第14回ちよだ文学賞作品集
小説「ララバイ」全文掲載。

書評キャンパス 読書人 2019
モーパッサン『脂肪のかたまり』の評論。

江古田文学107号
特集・ドストエフスキー生誕200周年。
『カラマーゾフの兄弟』と宮沢賢治について。

江古田文学108号
日藝創設100周年記念号
エッセイ「プレイス・セルズ」

江古田文学109号
小説「愛されるだけの強さ」

ユリイカ2月号 第54巻第2号
詩篇「空へ」

俳句四季10月号
日芸無心の連衆として、3句掲載。

江古田文学111号
特集・小栗判官
評論「自分自身に着地する」

江古田文学113号
特集・連句入門
座談会の記録。
エッセイ「第三として」

など…

他にも、
日本大学芸術学部の図書館、
もしくは国立国会図書館でしか読めないものがあります。
修士制作の小説や『キリツボ』という
日本大学大学院芸術学研究科 文芸学専攻発行の作品集などがそうです。

これからも、こつこつ書いていきたいと思います。
その道すがら、
たくさんのひとに出会えたらうれしいです。

みさと

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