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対話型AI「ChatGPT」が生成した「患者への回答」は人間による回答より好まれる…これは癌検診のAI画像診断と同じ

 所詮、AI(人工知能)による診断は、統計的なプロセスを経て結論を導いているので、患者画像の診断も人間がやるよりは統計的に処理する方が一定程度までは精度が上がる。しかしこれはコンピュータが短時間に多くのデータを見てパターン認識をしているだけで、これを以て人間より優れた診断があらゆる分野で出来ると思うのは軽率そのもの。
 例えば、従来に十分蓄積の無い症状や画像については、人間医師が『何か変だぞ!』と直感的に感じるのが重要なのであり、パターン化した診断ならデータベースが多量にある方が一定程度の制度は得られる。
 なんでも流行に乗るような話ばかりしているのは、人間が軽率で思慮深く無くなった証拠であろう。
 こんなものは、ふた昔前に流行した『expert system』(エキスパート・システム)程度のもの。
 医師の援用システムなら意味あるけど、これを使って医師がサボる、もしくは勉強しなくなる方が怖い。
 

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