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天高く、官・肥ゆる…のまき

 ここ1~2週間国交省の天下り問題が注目を集めている。
簡単に言えば、『許認可権限』をちらつかせて『甘い汁』を吸いたいということであり、何を目指して役人になったのだろう、という疑問を抱かざるを得ない。
 ここ十年以上の、政と官の関係を見ていると、官は、政から明らかに無意味な作業を押し付けられるうえ、天下り式に政策・施策が降ってくる。
 意味もよく分からず、施策に置き換えるや否や、自治体や業者に丸投げが始まる。元々思いを持つ施策でも無いので只管(ひたすら)他へ投げることで終わらせようとする。スペック(仕様)の無い発注行為が続くため、フォローなどできずに碌(ろく)な結果を産まない。
 そうすると、襤褸枷(ぼろかせ)に非難されて、働いた時間と得た成果には何の関係も無い。
 国会があると、自らでは答弁能力など全く無い国会議員(地方区選出議員がほとんどなので国民の代表というより、自分の選挙区代表とも呼ぶべき)のためにやたら深夜早朝まで働かされて、こうなると、今日では無く、明日、すなわち退職後の捲土重来(再び勢いを盛り返して巻き返すこと)を図るた。能力では無く、許認可権限をちらつかせて半ば『脅し』のようにポストを簒奪(さんだつ)する。
 大抵の場合、天下る場合には、その人が所属した部局から年収の指定まで来るので受ける側は、損金に計上したくなるような有様である。
 こうやって意味の無い政策や思いの籠っていない施策が税金と共に宙を舞う。
 いい面の顔は、国民であろう。
 やはり自らを『天上人』と思えば、実力も関係なくエラ~イと、錯覚する。仕事に成果は求められず、ひたする静かに座っていて欲しい…と周りは願っているが、『これはいいイデアだ』と思い付きを社内にまき散らす。
 こうして見ると、政と官の争いの尻拭いを民間が担う…というまさに『後退国』(後進国は前向きに走っている、後ろからきているだけ)の様相を呈している。
 ドンドンこの構図が国の形となり、公務員試験と地方区の戦いこそが、付加価値など全く生まない人達によって重要な登竜門になっている。
 是非、この人達には、早く天(獄)を目指して欲しいものである。
 ★とかくこの世は住みにくい。票に楯突けば流される。智に働いても…


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