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理事長は「現場もわれわれも非常に危機感を持っている」…必要なのは危機感よりも組織トップとしての責任感。なぜ同じように繰り返すのか?

 宇宙開発もまさに崖っぷちである。何度も繰り返すと言うのは、他の組織や企業を見ても、そもそも同じ体制では、組織の失敗に至る文化や風土を変えることが出来ないという事を如実に示している。
 例えは悪いが、戦いに何度も敗戦する大将は危機感を持とうが持つまいが、次の戦いでも敗戦する、と言う大将が率いる組織に内在する原因があると考えるのが極めて普通の考えである。
 最近の日本の組織の失敗の数々を見る限り、組織としての責任を取ると言う風潮は全く無いのである。
 失敗や不正の発覚についても、組織的なものでは無いと称して組織のトップは責任どころか、『立て直すのが私の責任』と、全く無責任な居座りを決め込む。
 責任を語るにしても、端的に言えば部下のせいにする。
 かつては、日本の組織は、
 『敗軍の将兵を語らず』
が普通であった。
 もはや現代の日本では、組織に責任が伴わないようなマネジメントであり、部下は、
 『まだあの人がトップか。また失敗するぞ、キット』
とばかり不吉なものを感じてしまうであろう。
 組織のトップは、失敗や不正に当たって、責任の所在を示すために存在しているという事をもう一度明らかにしなければ、
 『失敗文化の国、ニッポン』
で終わってしまうのは間違いない。
 政治家が作ったこのような無責任文化と早く縁を切らなければ、
 ★何をやってもダメな日本
に成り下がる。

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