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『それでも一人で飲みますか?』

『それでも一人で飲みますか?』

一月の最後の日は、雨になりました。

でも、心は晴れ晴れで頑張っていきましょう。

2007年の私のブログからです。

『03/11/2007 20:00:00

TITLE: それでも一人で飲みますか?

昔は、というより若い頃はと言い直したほうが正確かもしれません。

若い頃は仕事が上手く進まない、仲間との軋轢に悩む、

悔しい思いに駆られる。

すると一人で飲んでたりしたものです。

それは自宅であったり、スナックであったり。

特に自宅のときは大して飲めもしないウイスキーを苦い思いをしながら、

口を歪めながら深酒をしたりしたものです。

或いは家庭や境遇の事もそうでしたね。

一人で飲んでも解決のできる事ではないのですがそうでもしなければ収まりがつかないというか踏ん切りがつかない、諦められないという事でしょうか。

恋愛でもそうですよね。

思う様に行かない事は分かっていながら、

或いはもどかしい思いや分かってもらえない悔しさ、

喉まで出掛かっている言葉が発せ切れない歯がゆさ。

つい、お酒で紛らわす事を良しとしたものです。

ところが年を取ると、というか経験を重ねるとと言った方がいいでしょう。

すると色んな事があっても飲むときには大勢で飲む、

誰かと一緒に飲む習慣が出来てしまいました。

それは一人で寂しく黙りこくって、

苦虫を食いつぶしたような顔で飲んでいても当然楽しくもないわけですが、

しかも何の解決にも結ぶつかない。

ますます深みにはまっていったものです。

ただ悩んでいる傷を自分でなめているような空しい気分だけが終始していたような気がします。

酔いが醒めてもちっとも解決はしていないんです。

気分的にも優れないし。

同じ飲むなら、

友人知人と大声でも上げながら他愛のないことに笑ってみたり

事欠かない酒飲みの世間話に現(うつつ)を抜かしたほうがより生産的でその時間でも自分のことは脳裏から離れさせる事ができます。

友人知人との仲も深まりますしね。

スナックのカウンターの片隅で一人浮かない表情で飲んでいたりもしたものです。

人生を重ねるとはこんな事なんでしょう。

それとあと一つは苦難の乗り越え方が上手になったのでしょうね。

それも一人悶々と明け暮れても何の解決にもならない、

なったためしがないことを経験値として身をもって学習をしたんでしょう。

例え悔しい悩ましい事があっても友人知人と語り合う、

杯を傾けることに時間を捧げる事のほうが不思議と問題解決の糸口となることを実践するようになって来ました。

折角飲むなら、悩み事があるときほど、

友人知人と飲んだほうが色んな知恵も勇気ももらえるようです。直接的な会話はなくても。

元気だってもらえます。

そんな時ほど酒に飲まれたり、くだを巻かないように、

失態を見せないようにしないといけませんよね。

それがお酒の効用であり有り難さであり素晴らしさでしょう。』

西日本ビジネス印刷株式会社

代表取締役会長 園田 慶一

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