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散歩する猫・前編【保護猫はロシアンブルー・日常編①】

保護猫のロシアンブルー、ぐりとの日常を写真と共にお伝えします。
今回は猫の散歩について。
前編です。

猫を散歩する理由①野良期間があったから

毎朝、猫を散歩している。
昔、柴犬を飼っていて散歩していたが、まさか自分が猫を散歩することになるとは想像だにしていなかった‥
何故、散歩することになったのか?
まずはいきさつをお話ししたいと思います。

保護猫のロシアンブルー、ぐりは野良猫期間があった。
どのくらいの長さだったかは定かではない。
うちへ保護されてから半年くらいは全く外へ出たがらず、何か怖い思いでもしたのだろうか?と思っていた。

しかしある日突然、ぐりは脱走した。
玄関ドアが開き、家族が入ってくる瞬間を狙って飛び出した。
初脱走に家族は困惑。おやつ片手に近所を探し回った。

夕方に脱走して夜7時くらいになっても帰ってこず‥。
テンパっていると、猫を飼ってるご近所さんが見つけてくれたのだ。
ありがたや‥

美味しいご飯を見せたらジリジリと近づいてきて、あっさり捕獲。
この日を境に外へ出せと玄関先で騒ぐようになったぐり。
その後も何回か脱走を図っては、野良猫に追いかけられて帰ってきたぐり。

猫を散歩する理由②ぐりが弱かったから

そう、ぐりは弱かった。
近所には野良猫で茶トラのボスがいる。
がっしりとした体格でいかにも強そうな茶トラ。
いつも彼に追いかけられ、猛ダッシュで帰ってくるぐり。

弱いけど逃げ足は早いのだ。
でもたまに追いつかれて腰のあたりに爪の痕がサーっとついていたときもあった。
いわゆる負けキズというやつである。
勝ちキズは顔に怪我をするらしいですね。

ちなみに脱走ぐりを見つけてくれたおうちの姐さん猫は喧嘩が強く、頭の手術が必要なほどの大怪我をしたことがある。
つまり勝ちキズである。

まあ怪我をするよりもいいといえばそれまでだが、なんだかちょっと情けないような‥
でも茶トラボスのおかげで、ぐりのテリトリーは全く広がらない。
ありがたや‥

いつぞやは脱走ぐりのために少ぅし開けておいた玄関ドアから茶トラが入り、これまたぐりのために少ぅし開けておいたリビングのドアから私たち家族をじっと見ていた。
「ぐり‥じゃない!!!」
またもやテンパる家族。

「ちょっと‥!!」
と言って追いかけるが、さすがボス。 
一応玄関の外まで出るが、振り返って私たち家族をまたもやじっと見ている。
貫禄があってカッコよかった‥
野良猫さんて何だか飄々としていてカッコいい。

それに比べて。 
ぐり‥かわいいよ。かわいいけども。
ボスが去った後にウキウキで帰ってきて、「ごはんちょうだーい!」とキラキラ目で私を見る。

「お前‥!テリトリー中のテリトリーに入られてるじゃないか‥(泣)!!」
なんだか飼い主が泣きたくなった。
ボスと鉢合わせしなくて良かった‥

そして猫の散歩が日常化したが

そんなことが重なり、よし、散歩しよう!となったのである。
正直、怪我したら治療費が痛いというのもある‥

とりあえず、猫用のリードを購入。
首と前脚に引っ掛けるタイプのリードにしてみた。
初めは苦しくないか心配でゆるめに付けていたため、ぐりが少し踏ん張っただけでスポンと抜けてしまった。
ハイ、目の前で脱走‥。

ちょろいぜ、みたいな顔で少し離れた場所から私を見る。
ようやくキツすぎず、かといって抜けないベストなポジションを見つけて落ち着いている現在。

今、辛いことといえば。
散歩時間がどんどん長くなっていることと、早くなっていること‥!

ぐりの起床時間、AM3時。
頑張って30分はやり過ごす。
最初はふわふわの手で私の頭を優しくポンポンしてくれるぐり。
しかし我慢の限界に達すると、眉間のあたりに猫パンチをクリーンヒットさせてくる。

「ぐぁ‥」とうめきながら起床。
「でも、爪出さないんだね?ぐりって優しい〜」「木の棒に包帯グルグル巻いたような可愛いおててで、もう一回猫パンチしてくれ」
と思える私は下僕として合格でしょうか?

ぐりに優しく起こされ(?)3時半に近所をウロつく私は、不審者以外の何者でもない。
しかも連れているのは猫である。

犬と猫の散歩は全然違う。 
犬は軽快に歩いてくれる。
猫はじっとしている時間が長い。(ぐりだけだろうか?)

犬は外で用を足す。テリトリー維持のためでもある。
ぐりは絶対外で用を足さない。痕跡を残さないため?ボスが怖いのだろうか。

そしてぐりの何よりの散歩目的は、コオロギを捕まえることだったりする。
コオロギがよく出るコオロギポイントをぐりは熟知している。
弱々でドンくさいぐりの、野良時代の貴重なタンパク源だったのかもしれない。

そんな思いをめぐらせながら。
バイクの新聞屋さんに失笑されながら。
コオロギポイントでじっとする夜明け前の不審者+ネコ。
帰ってくるのはAM4時半頃。
体力的にもメンタル的にも毎日限界です。

いきさつだけで長文となってしまいました。
次回は散歩編の続きをお伝えしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます!

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