保護猫はロシアンブルー2【病院へ行ったよ編】
ロシアンブルーの保護猫、ぐり(オス、推定6〜7歳)の日常を写真と共に残していきます。
ぐりが我が家へきて、飼い猫になるまでのいきさつ、第2話目。(1話目はこちら)
実家の姉から猫を保護したから飼わないかと連絡があり、引き取ることになった我が家。連れてこられたその猫は、ロシアンブルーにそっくりでした。
今回は預かった翌日、警察へ連絡した話と動物病院へ行ったときのお話を書こうと思います。
ひとまず警察へ連絡
病院に早く連れていきたかったが、とりあえずぐりを保護した実家近くの警察へ連絡し、猫を探している方がいないかを調べてもらった。
ほかにも近隣の動物愛護センターに電話したり、TwitterなどSNSで迷い猫の掲示板を見たりもした。しかし、この時点で届出はないようだった。
実家は隣の市なので我が家と警察の管轄が違う。本当は実家近くの警察で届け出しないといけなかったのだが、警察の方が機転を利かせてくれて近くの警察署でも手続きオッケーにしてくれた。
とりあえず衝撃だったのが「猫は拾得物」だったということ。
猫はモノなんですか‥?生きているのに‥?
「3か月待って、飼い主さんが現れなかったら正式に飼えますよ」
警察の方に説明を受け、拾得物届けの書類を書いた。
本当は別日に猫を連れて行って写真を撮ってもらわないといけないらしい。
しかし、ちょうど年末に差し掛かっていた時期で担当の方がお休みになってしまった。早く届出を出したかったので相談したところ、携帯に保存してあった写真で了承してくれた。
拾得物届けが受理されると、警察のホームページで拾った日付や場所が閲覧可能になる。
確認がてら調べてみると、動物たちが結構拾われていた。
猫に犬、‥カメ?‥‥それに鳥(茶)とは一体‥。
鳥って落ちてるもんなの?落ちてる認定の基準が気になった私でした。
動物病院での衝撃事実
そして動物病院へ健康診断を受けに行くことに。食欲はあるけど、ダニやノミ、感染してる病気があるかなどよく調べてもらわねば。
猫を病院へ連れて行くのは初めてなのでメチャクチャ緊張。
ひとりでは不安だったため、学校から帰ってきた中学生の息子を道連れにした。嫌がる猫をなんとかキャリーに入れて、車で7〜8分の動物病院へ。
猫、車の中で鳴き続ける‥。
そりゃそうだよね。
実家から我が家へきたのも束の間、またすぐ車に乗せられてさ。
どこへ行くのかもわからないし、不安だよね。
ごめん!ごめんね!……
などずーっと話しかけつつ、ちゅーるを食べさせつつ。
動物病院へ向かう。
しかしこの猫、鳴き声が子猫並みに高音。
保護した実家の姉もびっくりしていた。
だから私にも「多分1歳くらいかなー」と話していたのだろう。
病院に着いて保護猫の説明をし、獣医さんに年齢を聞いた。
「この猫、何歳くらいですか?」
「うーん‥5歳くらいかな?」
え、5歳???
結構……いってた年齢。
息子と2人で拾ってきてからの記憶がフラッシュバックする。
「小さいね?1歳くらいかなあ?」
「見て見て、毛布フミフミしてるよ〜。お母さん猫だと思ってるのかなあ?」(大人ネコもフミフミするって知らなかった人たち)
……5歳。
息子どころか、むしろ私(40代)に近い年代かも‥。
何だか恥ずかしかった。
どうやら野良時代にご飯をあまり食べられず、痩せていただけだったらしい。
そして気になっていた猫種。
獣医さんに確認すると、「ロシアンブルーですね~」とのこと。
やはりロシアンブルー‥!
これは間違ってなかった。
もし飼えるなら去勢手術をお願いしたい旨を相談したところ、
「え、あのねー、この子はもう手術済みみたいですねえ‥」
なんと手術済み!
それはもう絶対飼い猫だったってことじゃないですか。
耳ダニやノミなどもいなかったようで一安心。健康体の猫だったようだ。
獣医さんには「もしかしたら飼い主が見つかるかもしれないから、レシートは取っておいてね」と助言される。
“恥ずかしい思い”再び
「年齢、勘違いしてた…恥ずかしい…」
「やっぱりロシアンブルーだった!しかも去勢手術済みとは!」
「きっと飼い主さん、探してるんだろうな?」
いろんな思いを巡らせつつ、診察室から出た。
そして会計を待つ間も猫は鳴き続けた。
高音の子猫ボイスで。
受付の方が、気を遣ってくれて猫が落ち着く香りを染み込ませた紙をくれた。
が、全く効果なし。
そんな高音の子猫ボイスが気になったのか、年配のご婦人が話しかけてくれた。「あらあら、怖いのかしらねー?まだ赤ちゃんかなー?」
そう言ってキャリーを覗き込み、言葉に詰まるご婦人。
「あ…結構大きいのねえ笑?」
「えぇ、5歳なんです……」
子猫詐欺をはたらいたようで、恥ずかしい&申し訳ない気持ちの板挟みになる。
そしてなおも猫は鳴き続ける。
息子が恥ずかしそうに、「ねえ、ずっと鳴いてるよ…ほかに鳴いてる猫いないじゃんか」と私に言う。確かに。
周りを見回すと、「あの人、動物連れてないんじゃ‥?」という方を発見。「薬だけもらいにきたのかな?なるほど、だから静かなのね?」
と前を向こうとした瞬間、目を疑った。
「あの人の顔の真下に猫の顔がある‥!」
「えぇ?入ってんの?パーカーの中に?」
鳴かないどころか、カンガルーみたいに一心同体の飼い主さんと猫。
そしてそんな姿に心底憧れた私たち親子。
「すごい‥!!」
「いつか、あんな風になれたらいいなあー」
恥ずかしい気持ちと憧れの気持ちを抱きつつ、息子と猫と帰路についたのでした。
次回は、“ぐり”と命名した日のことや、ふたたび動物病院に行かねばならなくなった事件を書こうかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
*こちら、にほんブログ村にも参加しています。タップ・クリックしていただけるとうれしいです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?