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Mist
2016年9月30日 09:50
陽射しのあたたかいのが嬉しかったそのことが淋しかった冷たい牛乳が腹にしみる外に出ると、あ、もうお別れだと知った申し訳なさそうに秋がきた恋した女の代わりを務めるなんて荷が重いという風に忘れさせることなんてできないという風にけれど秋にだって思い出はある体操着を着て紅白帽をかぶり砂けむりの中を走り回っていたころ空は今朝のように晴れ晴れとしていた少し感傷的なにおいの立ち込める駅の構内
2016年9月7日 07:48
水色でいっぱいだった私の夏は、つまるところ炭酸が抜けきらないうちに飲み干されてしまったわけだ。鮮烈な時間ほどゆるやかに過ぎるというけれど、それでも時は止まりはしない。 六月、七月、八月と、夏のめいっぱい濃厚な部分を味わいつくして、結末はいつも日暮れの色だ。後悔しているというんじゃないけれど、グッドバイは誰だって淋しいものさ。来年もまたくるねって、そんな保証はどこにもないし。 駆け抜けてしまえ