DNAで自分のルーツを探る
みなさんは自分のルーツを知っていますか?
ルーツといっても家系図をさかのぼる歴史的なものから、DNA(遺伝子)を分析する生物学的なものまであります。
今回の「大人の自由研究」のテーマは、後者の生物学としてのルーツについて調べました!
1. 日本人のルーツを考える
一見、日本は島国なのでルーツに大差はなさそうに感じます。
しかし、日本人のルーツともいえる「縄文人」と「弥生人」とでは容姿が異なるといいますよね。
現在も「ソース顔」「塩顔」なんて言うように、二重の人もいれば一重の人もいて容姿はさまざま。さらに、東北や九州には髪や瞳の色素が薄い人もいると聞きます。
そうすると日本人といっても実は多様な民族で、意外な国と縁があるかもしれません。
2. 準備したもの
今回、DNA分析に利用したのはこちらの「MYCODE」というサービス。
MYCODEは唾液を採集し、̪指定機関に送付するとミトコンドリアDNAの分析結果がわかる仕組み。
ミトコンドリアDNAはお母さんから受け継がれるものなので、MYCODEを利用することで母方のルーツを調べることができます。
MYCODEには種類がいくつかあって、DNAのルーツを調べるものから病気のかかりやすさがわかるヘルスケアに関するものまであります。
今回は、一番お手頃な「ディスカバリー」を購入。
ディスカバリーでは、DNAを10グループに分類。自分のDNAが地球上のどのあたりで誕生したのか、どんな生活を送っていたのか、遠い自分の過去を知ることができます。
分類の内訳を見ると、「ユーラシア最北の地で繁栄したグループ」や「北欧の先住民と親戚関係にあるグループ」など、日本とは遠く離れた国ともDNAでつながっている可能性もあっておもしろそう!
ルーツだけでなく「目が青い可能性」や「アスパラガスのにおいを感じ取る能力(?)」など体質に関する情報もわかるそうです。
なお、20歳以下は利用できません。
3. DNA採集
実物が届きました。
中身は、説明書とDNA採集キット。
別途、MYCODEのホームページで検査コードを登録する必要があります。
開封してまずはじめに気になったのがこちら↓
「謎のレモンカード」
なんだかおしゃれ。バエ~
おまけかな?と思いつつ裏面を見て見ると説明書きが。
なんと…唾液を出しやすくするためのカードだったとは。
たしかに唾液って、出せ出せと言われて出るものでもないですもんね…。
よく考えられてるなぁ…。
早速、唾液を採集。
採集キットには、唾液を採集する専用容器が入っています。
レモンカードのおかげで無事に唾液の採集が完了しました。
レモンカードすごい!
あとは、同封されていた返信用封筒に必要書類と唾液を採集した専用容器を入れてポストに投函。
結果がわかるまで3~4週間ほどかかるとのこと。
分析の進捗については、MYCODEのホームページから確認できます。
4. 結果
わくわくしながら待つこと2週間。思ったより早かった!
結果はというと…
「ハプログループN9」と判明!
ハプログループN9とは…
「北海を制した 流氷の民」
・ユーラシア大陸の北部が起源
・肉より魚が好き
・遠い血縁がカムチャッカ半島の人々
・日本での割合は7%ほど
寒いのは苦手ですが、なんと北の大地がルーツでした!
しかもカムチャッカ半島と縁があるなんて!
名前は聞いたことがあるけど、場所を知らなかったのでグーグルマップで確認。
ユーラシア半島の東にあるロシアの半島。
自然が豊かで温泉があるらしい。イクラやカニと食事もおいしそう。
機会があったら行ってみたいー!
「肉より魚が好き」は確かに魚が好きですね。体質なのか、魚の方が肉を食べたときより消化が良い気がします。
ホームページ上では、分析結果を反映しアバター化した「ゲノミー」が確認できます。(身長の高さや髪色の明るさなど)
酒樽とアスパラガスは、「アルコールによる顔の赤くなりやすさ」「アスパラガスの代謝産物のにおいを感じ取る能力」を表しています。
「アルコールによる顔の赤くなりやすさ」
→なりにくい
「アスパラガスの代謝産物のにおいを感じ取る能力」
→やや高い
との結果でした。
「アルコールによる顔の赤くなりやすさ」は納得ですが、「アスパラガスの代謝産物のにおいを感じ取る能力」についてはうれしい結果に。
アスパラガスの代謝産物とは尿のことなんですが、アスパラガスを食べると消化されるときにある物質が発生するそう。
その物質のにおいは遺伝的に感じる人と感じない人がいて、前者にはアスパラガスのにおいに感じるんだそう。
この現象についてググっても解決に至らず、なんかの病気じゃないかと若干不安を感じていたので、体質だとわかって安心したのと特技が増えたようでうれしく感じました。TPOをわきまえてアピールしていきたいと思います!
5. 結論
今回DNAのルーツを調べてみて、母方のルーツがユーラシア大陸の北部を起源とする「ハプログループN9」だとわかりました。
北の大地と縁があるとは思っていなかったので驚いたのと、縁のあった土地に興味が湧いてきました。また、知らなかった体質のことなどもわかって、新しい自分を発見することができました。
ゆくゆくは、ぜひともカムチャッカ半島に行ってみたいのと、父方のDNAのルーツも調べてみたいです。
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