「仕事を楽しむ」本当の意味。
おはようございます。今朝も勢いで書きます!
「仕事は楽しめ。」と言う。その方が生産性も上がると言う。日本は生産性が低いから、仕事を楽しめていないのかもしれないが、仕事を楽しむ意味をはき違えているように思うことがある。
仕事を楽しんでいるとは、どのような状態を言うのだろうか?「寝食を忘れるほど仕事に没頭する。」、「休みの日も仕事のことを考えている状態。」、「仕事と休みの境目が曖昧で、いつ休んでいるのかが分からない状態。」このような状態は仕事を楽しんでいるのだろうか?それとも楽しめていないのだろうか?
厳しい世界で仕事をするプロの人たち。例えば、プロ野球選手やサッカー選手、あるいは棋士の人たちは、会社へ勤める人と比べれば厳しい競争の世界に身を置き、常に仕事のことを考えていると言える。この人たちは仕事を楽しんでいるのだろうか?それとも、楽しめていないのだろうか?
イチロー選手がテレビか何かで「野球を楽しいと思った事は、プロの世界に入ってからは一度もない。」と語っていたのを聞いたことがある。さて、イチロー選手はプロ野球選手だった時、仕事を楽しんでいたのだろうか?それとも、楽しめていなかったのだろうか?
私はイチロー選手がバリバリの大リーガーで活躍をしていた頃は、プロ選手のなかでも最も仕事を楽しんでいた選手だと思う。仕事を楽しむとはそういうことだと思う。もちろん、その中には苦しいこと、辛いこと、厳しいときもある。しかし、勝利のために、成績を上げるために、試行錯誤や厳しいトレーニングを続けて乗り越えていくところに大きな喜びや達成感がある。それこそが、仕事の喜びである。
それを日本の場合は、仕事を楽しむというと、多くの人が遊びのように楽しむことだと考える人が多いような気がする。だから、生産性も上がらない。会社は利益を上げるところ、そのために仕事は成果を上げなければいけない。利益が上がらない会社は価値がない。よって、無くなっていく。
日本では一度会社へ就職をすると、まずクビになることはない。そういう法律になっている。会社は辞めさせたい社員がいてもクビにできない。変わってきているとは言え、終身雇用や年功序列的なところもある。
一方、アメリカは違う。社員をいつでもクビにできる。働く側からすれば、自分が思うような給料がもらえないとなれば条件が合う会社を探して転職をする。会社も働く側も常にそのような緊張感のなかにいる。特に、高額の給料になればなるほど厳しい。
そのために社員は成果を上げることや自分自身の能力やスキルを高めることに必死になる。Googleの本社へ行くと食堂やカフェが充実し、テニスやバスケットが楽しめコートもあるらしい。それを見た日本人は会社を楽しい場所にしなければいけないと考える。
しかし、Googleに集まる優秀な人たちは、同時に常に成果が求められる厳しい世界にもいるのだ。そこが日本とアメリカで根本的に違う。また、生産性の違いもそこにあるのではないだろうか。
会社は利益をあげ、儲けなければいけない所。「仕事を楽しむ」という言葉には気を付けなければいけない。
仕事を楽しんで、今日もステキな一日に。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?