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【Prologue】 夢から覚めたら今までの自分を否定してしまう気がする

自分らしい楽しい人生を歩みたくて。何もない毎日に彩りがほしくて。自分がいた証明を、爪痕を世の中に残したくて。いろんな理由で夢を追ってきた。そんな私はいわゆる"夢追い人"と言われるタイプだ。

たぶん世の中にはたくさん追い人がいる。電車に揺られる疲れ切ったサラリーマンや、先の見えない未来に不安を抱える若者、飲み屋で上司の愚痴をぶちまけるOLのお姉さん、お化粧をする暇もない新米ママ、隣にいる大切な人...。口に出さずとも、壮大な夢を描きながら日々頑張る人達は多いだろう。でも実際に一歩踏み出す人は少ない。見えない未来を何の保証もなしに突き進んでいくのは怖いしズタボロに傷つくかもしれないからだ。

いわゆる"世の中の常識"から見れば、夢を諦めて、自分らしさを押し殺して一般企業に就職し、堅実に生きていくことがジャパニーズゴールドスタンダードとされている。最近になってようやく多様性が認められつつある昨今、兵隊的仕事観に異論を唱える潮流は生まれつつあるけれど、未だ根強い支持者がいてこれからしばらく変わることがないだろう。

そんな世界で夢を追い続ければ「身の丈に合わない夢を追いかけて...将来のこと考えてるの!?」と批判され、最後には見限られてしまうかもしれない。こうやって誰かに幻滅されてしまったり、距離を取られることはコミュニティに帰属している意識が高い人ほど怖いと感じるだろう。ーー孤独になりたくないから、集団行動を重んじて、前に進みたくても進めないーー。大人になればなるほど、地位が固まってくるほど、周囲の目も多くなり夢に歩むことは難しくなっていく。しがらみに囚われ、期待を裏切りたくない余り自分を押し殺した経験を持つ人は多いだろう。

かく言う私自身も夢では生きていけないから、無難な人生を歩もうと一般企業に入り、一般社員として兵隊的に仕事をしている。最初は夢とかけ離れた仕事に幻滅し、生きる意味がなんだったのかかまで考えたことがあった。

しかし、多くの方の意見に触れる中で気づきを得て、考え方が変わっていった。理想と現実のギャップによる苦しみは心の持ち方次第では軽くすることができることに気づいた。

最近になって夢を追って生きることが悪いことじゃない、素晴らしいことだと唱え、自由なライフスタイルを推奨するハウツー本やウェブサイトが増えてきた。しかし現実の蓋を開けてみると、支えないといけない大切な人がいたり、ローンがあったりで自由に動けない人が多く、少々現実味に欠ける部分がある。

これから綴る文は、そういった現実の中で生きていかないといけなかったり、そういう現実を変えたかったり、これからも夢を追い続けたい人達へ向けて、送りたい。

自分らしさとは真逆の集団心理という逆風にさらされながらも、自分らしさを失わずに生きるヒントになれば嬉しい。

夢に生きてきた、あるいは生きている人達が現実に打ちのめされ、今までの人生を否定してしまわないように、どんな状況でも、夢や目標を持つことが楽しく生きるコツであることを、多くの方に伝えたい。






サポートしてくれたらあなたの夢を1つ叶えてみせましょう。(嘘です) いつもありがとうございます。一層精進して参ります!よろしくお願いします☺️